アンフォゲッタブル 1ST SEASON

あなたは"超記憶症候群"という言葉を
耳にしたことがありますか

″普通なら忘れてしまう事実や出来事を
　些細な部分まで忘れられない症例″なんだそうです。


「え～そんな人がいるのっ」と思いそうですが
実は居るんです


アメリカでは数例報告されていて、
その1人である女優マリル・ヘナーが監修も務める



　　

アンフォゲッタブル 1ST SEASON



何と言ってもこのドラマの要は
人間味に溢れているけど
時には無茶をするお茶目な主人公キャリー・ウェルズでしょう


同じ尋問するのでも
罪を犯したからといって高圧的な態度ではなく
親身に話を聞く姿勢は心を打ちます。

一方、都合が悪いからって「あ、電波が悪い」って携帯切ったり、
何処から仕入れたのか、すんごい強いお酒を持っていたり、
いまだカジノに出入りしたりとギャップが激しくて魅力的

2011～12年にかけてO.A.された全22話中、
WOWOWでは"完全記憶捜査″と副題が付いて放送されました





一度見たり聞いたりした事は忘れられない
キャリー・ウェルズ（ポピー・モンゴメリー）

それなのに、幼い頃
姉が男に殺された時の記憶だけがなく、
事件は迷宮入りに


刑事でありながら解決できない現実に耐えられなくなり
警察を辞職し、ニューヨークに移り住んできます。


そして認知症の母が暮らす施設で
ボランティアをしながら、
夜は記憶力を使って、ギャンブルで生活費を稼ぐ日々…



そんなある日。
彼女が暮らすアパートで殺人事件が発生。
聞き込みにやって来たのは
偶然にも昔の同僚で元カレのアル・バーンズ（ディラン・ウォルシュ）でした。



この再会をきっかけに彼女は
ニューヨーク、クイーンズ区で刑事として再び働く事に。


桁外れの記憶力を活かし
次々に事件を解決していきます。
一方、手詰まり状態の姉の事件は…


数ある犯罪ものの中でも
記憶を呼び起こすシーンが斬新なクライム・ドラマです
















実際に"超記憶症候群"のマリル・ヘナーが
キャリーの母の妹、
つまりは叔母さん役として登場し、
インタビューで語っていたのですが、
この能力は"引き出す"事に長【た】けているのだと。



誰しも見たり聞いたりしたものは記憶しているけど
全てを思い出す事はできない。
彼女はこの"思い出す"事が
自由自在にできるという事なんですよね



だからこのドラマの特徴的なシーン。
キャリーが、思い出したい時のキャリーを見ている、
同時に2人のキャリーが映し出されている場面が
事実に近くて、お気に入りだそうです

私もこのシーン好きっ
他のドラマと差別化できている所ですよね



エピソードだと#9"金の鳥"が良かったナ～
彼女がゲスト出演した回でもあるのですが、
ぺちゃくちゃ喋っているおばさんが
人の車にガンガンぶつけながら縦列駐車
その車に上から死体が落ちてきて、エピがスタート

へ～ん、ざまあみろ（最近、ずい分性格悪い）

この始まりも衝撃だったし、
叔母さんもまた認知症と闘っている事実にも驚きでした。

キャリーとの関係も深く描かれ、
ああ、これはクライム・"サスペンス"というより
クライム・"ドラマ"なんだなぁと。


他にも人間関係が結構描かれていて
キャリーとアルが
まだお互い気持ちが残っているんだとも判ります。

でも、アルには別の女性がいるし、
キャリーもまた別の男性が気になっているんですよね。
捜査で知り合ったスティーヴ・チオッフィ。
ラブ・リーガのグレイソン役でもお馴染み
ジャクソン・ハーストが演じているのですが、マフィアの息子。


#12"塗り固められた罪"、#16"ハートを壊さないで"、
#19"「許されぬ恋」の結末"の3つのエピに登場。
付き合う事になったのですが、
マフィアの息子と刑事という昔ながらのロミオとジュリエットバージョンで


途中から鑑識＝CSIのターニャが登場してきたんだけど
皮肉屋のロー・ソンダース（ケヴィン・ランキン）刑事と
意識し合っているのも気になるところ


そしてラストは少しだけ姉を殺した人物について、
判った事がありましたが、未だ明らかにならず…

人懐っこい目の裏側にある謎めいたキャリーのキャラで
シーズン2はかろうじて存続が決まりましたが、
今後は事件のオリジナリティーが欲しい所


せっかく"超記憶症候群"という興味深いものを扱っているんだから
個人的にはもう一ひねりある展開を期待します

DVDは3月6日発売ですよ

	アンフォゲッタブル 完全記憶捜査 DVD-BOX
	エスピーオー

ブロマイド キャリー（ポピー・モンゴメリー）と アル（ディラン・ウォルシュ）