⑥「オホ-ツク網走ザンギ丼」
網走産のオホ-ツクサ-モン(カラフトマス)の美味しさを広く世の中に知ってもらうために開発した新・ご当地グルメ。網走産のオホ-ツクサ-モンを天然の調味料である白色醤油に漬け込んで揚げた「網走ザンギ」を北海道産の丼飯に載せた丼料理。
網走はオホーツク海の豊富な資源に恵まれ、農水産物の宝庫であり、素材には事欠かない。何を食べても美味しい!しかし、網走に来たらこれを食べなくては・・というメニューを絞り切れない現状であった。
そのような現状を打破するために、官民が一体となって「食の魅力アップ研究会」を作り、特産の「アブラガニ」、「オホーツクサーモン」の食材で検討に着手。その結果、網走市民に親しまれ、漁獲量の多い「オホ-ツクサーモン」を使ったご当地グルメに決定した。
オホーツク特産のカラフトマスと長いも、その味付けにカラフトマスの魚醤を使い、他にない独特の風味と食感のご当地グルメに仕上げている。地元市民だけでなく、ビジネス客も多い観光地である網走では、ランチとして定着している。
ルールを7項目決めているが、地元産食材の使用の他、網走産の長いもと網走産の「山ワサビ」を添え、丼にかけて食べてもらうなどのユニークなルールがある。
⑦「オホーツク干貝柱塩ラーメン」
北海道の稚内から網走までのオホーツク海沿岸地域で提供されているご当地ラーメン。「オホーツク海産のホタテ干貝柱の美味しさをたくさんの方々に知ってもらう」というコンセプトに基づき開発されたラーメン。
7つのルールには、蒸し戻したオホーツク産のホタテ貝柱をまるごとトッピング、麺にはオホーツク産小麦を使用、スープはオホーツク海の自然塩や天然ホタテエキスの塩味など、オホーツクに拘った食材の使用を定めている。
■グランプリは逃しましたが総合4位を獲得
⑧「阿寒やきとり丼」
「泊まるだけの温泉街」から「遊んで、食べて、泊まって、買って楽しむ温泉街」へ。「一泊二食型温泉地」から「一泊四食型温泉地むへ。そのためのキーファクターが飲食店での昼食グルメであった。
そこで温泉街の飲食店とホテルが連携して「阿寒湖温泉に行ったら絶対にあの昼食グルメを食べたい!」と言ってもらえるような新・ご当地グルメを目指し、開発に着手。北海道ならではの貴重な資源である阿寒産エゾシカを素材に試行錯誤を重ね、これまでに前例のない商品が誕生した。
キャチフレーズは「エゾシカ肉の入門版」。北海道が誇る地場産食材のエゾシカ肉を使った「やきとり」があっともいいじゃないか、という発想で作った゜エゾシカ肉やきとり」とご飯を組み合わせた丼飯。
エゾシカ肉推奨マークを持つ地元施設のエゾシカ肉を使用。3種類の串刺しやきとりは「焼き」、「揚げ」、「こね」とする。「焼き」はモモ肉とタマネギを使い、味付けは自由とする。「揚げ」はソース味とする。「こね」はミンチ肉を使ったそぼろにし、レタスで包む、などの定義がある。
⑨「十勝清水牛玉ステーキ丼」
地元産の牛肉をカットして焼いたステーキと、卵黄を組み合わせて作った、新しいタイプの「牛丼」である。味付けは醤油味の「豚丼」を意識して「味噌味」にしている。
十勝の玄関口に位置する清水町。国道274号「日勝峠と国道38号線が交差、道東自動車道の札幌直結と清水インター、JR清水駅と恵まれた交通環境にある。
この環境を活かし、通過型の町から滞在型の町への転換を目指し、ご当地グルメの開発に着手。
そこで着目したのが、町内で多数飼育されている「肉牛」である。この「牛肉」を利用した新・ご当地グルメの開発に、町内の力を結集して出来たのがこのステーキ丼だ。
淡泊な赤身の美味しさで知られている地元産の和牛「十勝若牛」を使用し、使用する部位はロースに限定。ステーキの味付けは指定レシピに基づいた「味噌味」とし、ステーキ肉はサイコロ状にカットする。それを、地元産卵黄を使って味噌味フワフワのスクランブルにしたものに載せる。
2010年7月に販売開始以来1年で2万5000食を販売、2011年7月の新・ご当地グルメグランブリ北海道INオホーツク北見で準グランプリを獲得している。
■人気度・コストパフォーマンス・味、の全部門を完全制覇でグランプリを獲得しました。
⑩「寿都ホッケめし」
寿都のホッケは、沿岸定置網漁では水揚げ日本一。新・ご当地グルメは通年提供が原則なので、他の漁獲品をさておいて、1年を通じて水揚げされるホッケ選ばれた。
ホッケを使った新・ご当地グルメの開発テーマをホッケ炒飯に決め、商品づくりをスタート。普通のホッケ炒飯だと面白くないので、議論の結果、「ホッケの蒲焼き×焼きめし」で開発を進めたが、ホッケの蒲焼きと焼き飯がケンカすることになる。
当然主役はホッケの蒲焼きなのだから、焼き飯ではなく、鉄板の上に白いご飯を載せる「鉄板ご飯」と組み合わせることにした。つまり、「ホッケの蒲焼き+鉄板ご飯」に決定したのである。
その後も試行錯誤が続く。地場の特産品であるホッケの魚醤をどうやって使うのか、あるいは、ホッケの身は蒲焼きのタレに漬け込んでから焼くのか、そして、町の名産品「生炊きしらす佃煮」も必須にしたのである。
「ホッケ」
寿都で水揚げされる魚介類のうち約7割の漁獲量を占めるホッケ。猟期は春と秋の二回で、秋のホッケは脂乗りが良く最も美味しいと言われる。ホッケ飯は、白いご飯の上には特製ダレでややしょっぱめに味付けたホッケの蒲焼き、長ネギ、錦糸玉子など、これらをスプーンで混ぜて食べるのがお勧め。
「生炊きしらす」
生の小女子を釜で炊いて佃煮にした。100年続く寿都の名産品。ソフトな食感と繊細な風味が特徴。