佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

戦争の匂いがぷんぷんする

2015-02-11 | 平和

この方をご存知ですか?

反戦を訴え続けている100歳のジャーナリスト、「むのたけじ」(本名・武野武治)さんです。

 

先日、友人が愛媛新聞の記事を紹介してくれて、私は初めて知りました。

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018201501102626.html

でも今は、そのURLをクリックしても既に記事は削除されているので、写真がなくて・・

これはネット上で検索して見つけた画像です。愛媛新聞に出ていたものではありません。

記事の文面だけはコピーしていましたので、転載します。

 

2015年1月7日付愛媛新聞5面

  反戦の声 生ある限り 「戦争のにおい ぷんぷんする」
     ジャーナリスト むのたけじさん 100歳
         舌鋒健在 危機感強く

 反戦を訴え続けたジャーナリスト、むのたけじさんが2度のがん治療を乗り越え2日、100歳になった。足腰や目は弱くなったが、鋭い舌鋒(ぜっぽう)は健在だ。
「今の日本は戦争のにおいがぷんぷんする。生きている限り、戦争をなくすことに役立ちたい」。
戦後70年を迎え、放つ言葉には一層の力がこもる。

 「負け戦を勝ち戦と報じ続けてきたけじめをつける」。1945年8月の終戦を受け朝日新聞社を退社。故郷の秋田県横手市でミニコミ誌「たいまつ新聞」を発刊し、30年間、反戦記事を書き続けた。
今、さいたま市で暮らし、講演や執筆をする。

 むのさんは、昨年の衆院選を振り返り、「投票率が52%なんて国は、主権在民とはいえない」と一喝。「国民は自分たちの意見が反映された生きた政治にするために、考え、もだえなければいけない。
それが全くない状況のままだった」と憂えた。

 「この道しかない」。安倍晋三首相は第3次内閣発足の記者会見でアベノミクス推進や安全保障法制の必要性を繰り返した。近衛文麿、東条英機両元首相への取材経験もあるベテラン記者の目には「八方美人でうまい言葉をつなぐが、肝心要のところをぼかす」と危うく映る。

 安倍政権が進めてきた特定秘密保護法制定や集団的自衛権行使容認に、戦争の影を感じるというむのさん。「安倍さん個人の話ではない。彼を全面に出し、日本を変えようとする政治、経済界の勢力がある。
誰が何を求め、何をしようとしているのか。それを明らかにするのが記者の務めだ」

 戦争の話になると口調が熱を帯びる。「人類の三大敵は病気と貧困と戦争。戦争をやめ、その分のエネルギーと金を回せば病気と貧困を解決できる、それがなぜできないのか」
憲法改正や沖縄の米軍基地、冷え込む日中、日韓関係・・・。危機感をあふれさせ、時に拳を振り、足を踏み鳴らした。

 100歳の感想は「老いは醜くなることではなく、経験を積んで輝くこと。まだ生きる意味がある」ときっぱり。ただ「10年前に亡くなった妻が今もそばにいてくれたら」
腰掛けたソファの隣にそっと手をやった。

 

政府や為政者だけでなく、自分自身にも戦争責任があると考え、敗戦の日に朝日新聞を退社した。

そんな反骨の方ですが、お顔がなんともにこやかで・・

誰かに似ていると思いませんか?

そう、この方、恵比寿様にそっくりです!

七福神の一人で、最も柔和な顔で知られる恵比寿様。

恵比寿様は大漁をもたらす海の福の神。

海の福を得るには、七つの海が平和でなくては・・・。

 

今の日本は戦争のにおいがぷんぷんする

むのさんが言うと、とても分かる気がします。

だろうな・・と思ってしまう。そんな説得力が彼の言葉には詰まっている。

twitter上にも、むのさんの言葉がたくさんならんでいました。
https://twitter.com/munotakeji_bot

 

憎む相手とは口論をするな。
そんなひまがあるなら、憎むものを断つヤイバを研げ。


希望の根は絶望の深さに沿うて張る。
希望を希望するなら、絶望に絶望せよ。
絶望が本当なら、希望も本当だ。


倒れないこと、倒されないことが自立ではない。

ぶちのめされて、ぶっ倒されて、そして立ち上がるときに自立しはじめる。


自分を変える力をもった一粒は、やがて1,000粒の種子になる。
自分から登っていく一歩は、やがて1,000メートルの高さになる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする