佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

原発一揆

2013-09-18 | さよなら原発

  針谷 勉 / 原発一揆  

                         警戒区域で闘い続ける“ベコ屋”の記録

 

内容: 牛たちと運命をともにする! 福島第一原発事故により、牧場の放棄と家畜の殺処分を命じられた農家。だが、それにあらがう男は「一揆」を決意。敵は国、東電、そして放射能。“意地”だけを武器に闘い、絶望の淵で「希望の牧場」が生まれた。3.11以降も警戒区域内で「牧場の牛を生かし続ける」ことを選んだ、エム牧場・浪江農場長である吉沢正巳氏を中心としたドキュメンタリー。

 

前田朗氏のブログに、紹介記事がありました。
http://maeda-akira.blogspot.ch/2013/09/blog-post_6556.html

 

絶望だらけの<希望の牧場>から

福島第一原発事故により廃業した農家、廃業の危機に陥った農家はどれだけあるだろう。
土地も施設も放棄し、家畜を殺処分せざるを得なかった牧場はどれだけあるだろうか。
原発事故は、人間だけでなく、家畜も、自然の動物たちも危機に追いやった。
そうした中、「決死救命、団結!」を決意し、闘い続けている吉沢正巳の
<希望の牧場・ふくしま>が輝いている。
 
だが、その輝きとはいったい何なのか。
どれほどの絶望の上にあるのか。
AFP通信社に所属する映像ジャーナリストの著者は、吉沢と希望の牧場を取材しているうちに、
なんと吉沢とともに闘いはじめ、ついに希望の牧場立ち上げにかかわり、
なんと事務局長になってしまった。
 
新人ジャーナリストなら、取材対象の魅力にひきこまれて、一緒に闘ってしまう、
つまりある意味では「ジャーナリスト失格」になってしまうことはよくあるかもしれない。
しかし、著者は新人ではない。
にもかかわらず、取材対処に意気投合し、惚れ込み、ともに闘っている。
しかも、ジャーナリストであり続けている。
底知れぬ絶望の中、先の見えない暗闇のさらに闇の中、息苦しさにもだえるようにして、彼らは
あくまでも「命」に向き合う。
どこまでも「命」を問い続ける。
徹底して「命」を掲げる。
無責任な国と東電を相手に闘い続ける。
見えない放射能を相手に闘い続ける。
 
それが一揆であり、決死救命であり、団結だ。
この信じがたい骨太の意地を、写真と文章で記録したのが本書だ。
吉沢の話は何度か聞く機会があった。
決して話し上手ではないが、肺腑をえぐられる話だ。
その吉沢を著者・針谷が描く。頭が下がる。
 
 
 
私が吉沢さんの闘いを知ったのは、1年7か月ほど前。
 
吉沢さんにとって、ベコはすべて我が子なんだと思った。
 
吉沢さんは男だけど、すべてのベコの母親なんだと思った。
 
そう思うと彼の行動が理解できます。。
 
 
がんばれ!子牛のふくちゃん
http://blog.goo.ne.jp/michie39/d/20120219
 
ふくちゃん、安らかに…
http://blog.goo.ne.jp/michie39/d/20120403
 
「望郷の牛」反原発集会に参加…
http://blog.goo.ne.jp/michie39/d/20121114
 
 
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寂しそうな街路樹

2013-09-18 | 佐世保・長崎

佐世保駅前ロータリーの街路樹です。

樹木に疎い私は、この樹の名前は知りません。

つい数日前まで、この樹は、たくさんの小枝や葉っぱに覆われ青々と茂っていました。

そして、そこは、鳥のお宿でした。

鳥類にも疎い私は、それが何という鳥だかも知りません。

誰かがムクドリと言ってたような気がしますが…

 

夕方から夜にかけて、その数は半端じゃなく…

100羽?200羽?もっともっと…

ピーチクパーチク、深夜の駅前で大合唱。

昼間見ると、樹の下の歩道は真っ白になっていました。

掃除しても落ちない大量の糞の痕跡です。

だから、市民も樹の下は避けて通ります。

頭の上に落ちてきたら困るから。

 

でも、そのうるさいほどの鳴き声が可愛くて、

ついつい近づいてみたくなったものです。

いったいどのくらいこの樹にとまっているんだろう?

どんな可愛い顔をしてるんだろう…と。

 

でも、樹は、鳥たちを守るかのように葉っぱで隠して、

近視の私にはなかなか確認することはできませんでした。

 

枝がバッサリ切られた日の夕方、

鳥たちは、変わり果てた樹のまわりで、

あっちの枝にとまったり、こっちの枝にとまったり、

すぐに飛び立ったり…

オロオロ、アタフタ、ドギマギ、してるようでした。

 

そして、昨夜通りかかると、

そこには1羽の鳥もいませんでした。

 

名も知らぬ樹が、ただ寂しそうに立っていました。

 

名も知らぬ鳥たちの、お宿は無事に見つかったでしょうか… 

 

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