佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

九州電力の皆様へ

2011-06-02 | さよなら原発

5月31日、長崎新聞に九州電力の全面広告が出てました。

九州電力の原子力発電所の安全運転は私たちが責任を持って行います」だって!

 

私たちって誰?

九電社員の皆さんですか?

事故が起こって、原発周辺が高濃度の放射能に汚染されても、修理に向かってくれますか?

下請け会社の契約社員に行かせるのではなく、九電のエリート社員の皆さんご自身が行くのですよ。

できれば、管理職の皆さんが率先して行って下さい。

安全だと言うのなら。

 

福島原発の事故を教訓に、3つの対策を講じたから大丈夫ですって?

電源確保のために高圧発電機車を、玄海に4台、川内に2台(つまり原子炉ごとに1台)配備したから
大丈夫ですって?

その高圧発電機車が津波で流されたらどうするの?

今回の大津波では車はもちろん、飛行機や大型船でさえ流されたではありませんか?

 

仮設ポンプや仮設ホースを配備した?

そんなの当然でしょう。

 

冷却用水源として、濾過水貯蔵タンクや原水タンク、隣接する淡水池を活用することにしたって?

それがどうしたの?

それで安心だと言うの?

今回の大津波でコンビナートのタンクも流されていたではありませんか。

大地震で貯水池が決壊して死者も出たではありませんか。

 

そういう、言わば未曾有の災害が起きた時に、原発を守る術がないことを、

今回私たちは身に沁みて理解したばかりではないですか。

 

なぜ、貴方がたはそんなにも懲りずに、楽観的でいられるのでしょう・・

不思議でなりません。

 

もっと不思議なことがあります。

事故が起こらなくても、使用済み核燃料を保管し続けることに、何ら不安は感じないのですか?

 

原発を稼働すれば、必ずそれは溜まり続け、増え続けます。

 

いま、日本中にこんなに溜まってるんだそうですね?

ぜんぶで約59,000体もあるんですって!?

それは、アメリカ、カナダについで世界第3位の数ですって?

核のゴミ!

ゴミなのに、どこにも捨て場がない。

ずっと冷やし続け、管理し続けなければならない。

高いコストをかけて、危険を抱えて暮らさなければならない。

 

そんな生活を誰が本気で望むでしょう?

みんな、貴方がたが、安全だと言うから信じて認めてきたわけじゃないですか。

でも、その安全神話は崩れたんですよ。

もうこれ以上、市民を騙すのは止めて下さい。

 

貴方がた自身の安全のためにも、原発から撤退しましょう。

貴方がたの高い技術力で、自然エネルギーや蓄電方法の開発などにこそ全力で取り組んで下さい。

そうすることが、現在進行形の福島原発事故から得られた教訓と言えるのではないでしょうか。

 

コメント
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