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貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

蕉風俳諧、風流ここに至れり!大石田!!!

2023-01-10 11:21:24 | 日記
令和5年1月10日(火)
北村山郡大石田町: 黒滝山向川寺                                        
 今から329年前の元禄2年
(1689)5月28日
(現在の暦では7月14日)に、
芭蕉と曽良が大石田を訪れる。     
 地元の俳人高野一栄宅に3泊。         
 芭蕉主従と大石田の俳人一栄と
高桑川水の4人で句会を催すことになる。
 芭薫は、
大石田に杖をとどめ3泊したが、
それは、一栄と川水が、
芭蕉が当時目指していた俳諧
(蕉風俳諧)に
とりわけ熱心であったかららしい。
 当初の予定では、
大石田は、最上川を船で下る通過地。
 その芭蕉を大石田に留めた2人は、
直接、懇ろに芭蕉から俳諧の
指導を受ける。
 その記念歌仙が、
現在山形県指定文化財となっている
「さみだれを」の1巻である。
「さみだれを 
  あつめてすゞし 
    もがみ川」   
 大石田の俳人と芭蕉との出会いは、
芭蕉にとっても思い出深い
ものとなり、
『奥の細道』本文の中で、
「このたびの風流ここに至れり」
と、みちのくの旅の風雅の
一頂点ともいえる
芭蕉の心情の高揚を表出することとなる。