貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

お休み処 勝画楼!

2022-11-09 10:45:58 | 日記
令和4年11月9日(水)
今風に直すと、
「早朝、鹽竈神社に参詣する。
 鹽竈神社はかつて藩主伊達政宗公が
再興されて、宮柱は太く、
彩色した垂木はきらびやかで美しく、
石段は極めて高く重なり、
朝日が朱色の垣根を輝かせている。
 このような奥地の片田舎であっても、
神のご利益があらたかでおられること
こそ我が国の風俗であり、
大変貴いことと思われた。
 社殿の前に古い燈篭がある。 
 鉄の扉の面に、
『文治三年和泉三郎寄進』
と彫られている。
 五百年も前の様子が今、
目の前に浮かんできて、
ただ無性に珍しいと思われた。
 和泉三郎は、勇気、節義、忠孝を
兼ね備えた武士である。
 誉れ高い名前は今に至っても
慕わないものはいない。
誠に人はよく道理をわきまえた行いをし、
節義を守るべきである。
『名声もまたこれに自然についてくる』
というが、まさにその通り。
 日はもう正午に近い。
船をやとって松島に渡った。
 塩釜から二里ばかり船を進めて、
雄島の磯に着いた。」
という意。

 その灯籠が上の写真だ。 
 風格あり。
 そして、
車で神社の小山の周囲を回り、
「芭蕉止宿の地」へ行く。

 法蓮寺の跡地だ。
その説明

「勝画楼」は、
藩主参拝時の御休み所で、
お休み処「勝画楼」


明治天皇の行幸の際も使われている。
勝画楼句碑

  芭蕉も、宿の直ぐ近くだったので、
拝観したらしい。