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貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

日限の願い事

2019-07-16 15:08:57 | 日記

日限の願い事

令和元年7月16日

 

 この地は君澤郡蓮沼で、

蓮の花の香る寺という意味から

蓮(れん)馨(けい)寺と、

山号は君澤山と名付けられる。

 開山は明蓮社星誉上人

(三島誌による)とある。

 創立年代は、寺の記録によると

正応2年(1298)とあり、鎌倉幕府の

蒙古襲来二回目の弘安の役直後の

年代と考えられる。

 蓮馨寺は,

伊豆八十八ヶ所の霊場の札所。

「弘法大師像」を安置した真言宗の

寺として創立、

 その後浄土宗に改宗される。 

 昔から多くの方々の信仰の対象

になっている「日限地蔵尊」は、

日を限って願い事をするとご利益

があることから有名。

 また、奈良時代の法隆寺より

七転の守本尊として御分身してあり、

三島市内外の職方の信仰を集め

「太子講」として弟子に代々

受け継がれている。

 近代俳諧の祖「松尾芭蕉の墓」が

ある。

 左は、日限地蔵尊の石碑

 石碑には、

「いざともに 穂麦くらわん 

      草枕」

の句と

「嵐雪三世六花庵乙児門生

陶官鼠建立」安政7年(1778)

10月12日が刻まれている。

 芭蕉が東海道を往来した時は

蓮馨寺に立ち寄り、住職や近隣の

文化人と談義に花を咲かせたと

思われる。

 芭蕉の死去に際し徳を偲び

遺髪を拝受。俳諧発展のため墓石を

建立し、翁の冥福を祈り続け、

10月12日には俳人相集い

翁の法要と句会を開催し、

今日に至っているという。