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ラリー・コーエン監督『悪魔の赤ちゃん』その1

2015-12-01 09:37:00 | ノンジャンル
 本『映画の生体解剖』で言及されていた、ラリー・コーエン監督・製作・脚本の’73年作品『悪魔の赤ちゃん』をYouTubeで見ました。
 夜。「フランク、生まれそう。クリスを起こして」。猫をどけて、「クリス、起きろ。チャーリーの家に行くぞ」。
 “市民病院”。新生児たちを見るフランク。分娩室のルノール「前よりも苦しい」。
 待合室。食品添加物や公害の影響を話す夫たち。
 ルノール「何か変」。医師「大丈夫。ただとても大きいだけ」。廊下に転がり出て、倒れる看護師。フランクが駆け寄ると、首筋に血。分娩室では皆殺し。「へその緒が食いちぎられている」。ルノール、悲鳴。フランクは2人の看護師に担ぎ出される。「赤ちゃんはどこ?」「俺に触るな。赤ん坊を盗んだな」「赤ちゃんは生きている。天窓を割って出た」。
 目覚めるルノール。フランク「赤ちゃんが誘拐された」「男の子よ。きっと怯えたんだわ。先生たちに虐められると思って。悪い子じゃない」「君は疲れてる。連中は信用できない。俺たちを責めてる」。
 「退院してもいい。だがこの件は内密に。夜を越せるかな?」「動物扱いはよしてくれ」「あれは殺人鬼だ。殺さねばならない」「分かってる。妻も承知だ」。
 病院を出て、新聞を見るフランク。揺れる繁み。車に乗ると「サンタモニカ病院で5人の連続殺害事件。赤ん坊に襲われて。両親は西ロサンゼルスのデービス夫妻」とラジオニュース。「名前を公表するなんて」。
 帰宅し、ベビーベッドの人形を手に取るフランク。
 車に女性が近づくが、赤ん坊の泣き声に誘われ、その方向に歩いていく。二重写しの画面。女性、襲われる。
 出社するフランク。「病院に妻を迎えに行く」「社長が話したいそうです」。「くよくよするな。医者もそう言ってる。育児基金の理事をしていて、病院にはコネがあるんだ。3週間の有給休暇を取れ」「仕事に集中したい」「宣伝会社に大事なのはイメージだ」「今の仕事から手を引けと?」「会計係のオコーナーにも障害児がいる」「俺の子は知的障害児じゃない。怪物と大差ないんだ。どうしたらいいか。マスコミから質問攻めだ」「君には新しい宣伝会社が必要だな」二人笑う。「赤ん坊が死ねば仕事に復帰できるな」「もう死んでるよ。貨物用エレベーターで出ろ」。フランクが去ると、社長は秘書に「フランクのデスクを空にして、荷物を家に送れ」。
 記者たちに「ノーコメントだ。カメラをどけろ」。
 「じき我が家だ」「退院してホッとしてるわ」「看護師を雇った。ノートン先生も。3週間休みをもらった。クリスはチャーリーの家に閉じ込めてる」。
 フランク、電話でクリスに「赤ちゃんは病気だ」。チャーリーが電話を替わり「テレビは禁止。湖に釣りに行く」。
 叢に若者の死体。警部「赤ん坊狩りは性に合わん」。
 ルノール「だいぶ良くなったわ」看護師「赤ちゃんを見ました? 昨夜また殺されたんですよ。傷跡が一致したって」「何を言わせたいの?」「正直に何でも」「これ何? テープレコーダーじゃない!」「仕事として記録してるんです」。フランク、入ってきてテープを引きちぎる。「看護師はクビだ。誰も信用できん」。
 地面を這う二重写しの画面。
 釣りに出かけるチャーリーとクリス。
 地面を這う二重写しの画面。牛乳配達の男。二重写しの画面、トラックの荷台へ。牛乳配達の男、トラックを発進させ、次の家に牛乳を配達するが、荷台に上半身を入れると、荷台に引き込まれる。割れるビン。荷台から牛乳が流れだし、やがて血も混じる。ギー、ガーという声。多くのパトカーが殺到し、多くの警官が拳銃を構えるが、そこには普通の赤ん坊。
 「大学が10万ドルの研究費を出すと言ってる。異常出産の原因を探りたいらしい。子供を放棄する署名を」。署名するフランク。「悪いようにはしない。後世に語り継がれるだろう」「フランケンシュタインは怪物じゃない。怪物なのは作った博士の方だ」「奥さん、薬は飲んでますか? 飲まないと」「一緒に夕食でもいかが?」「もうお帰りだ」。ワインセラーに向かうフランク。電灯がつかない。人形が倒れかかる。
 「妊娠前、何カ月ピルを? 薬物のせいかも」「政府が検査もせず認可した」「証拠を隠滅させねばならない」。
 夜。殺到するパトカー。ライフルを持つ警官ら。
 フランクに電話。「赤ん坊を小学校に追い詰めた。ノートン先生に来てくれるよう伝えてくれ」。「俺も出かける」。
 小学校から死体が運び出される。「警部に会いたい」。「あれが父親だ」「遺伝のせいだ」。「ここで待て」。引っ張られる紐。警部「どうしてここへ?」「ここにはクリスが通ってる」「偶然だろう」「死ぬしかないのか? ジロジロ見てるな。私の分身だからか?」
 おもちゃが床の上を動く。2人の警官が懐中電灯を手に入ってくる。
 フランクは家まで警官に送ってもらう。(明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/