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マキノ雅弘監督『日本やくざ伝 総長への道』

2010-07-04 12:01:00 | ノンジャンル
 マキノ雅弘監督の'71年作品『日本やくざ伝 総長への道』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
 前野一家の舎弟の出征を祝う一代目の総長は、大松(若山富三郎)がまだ来ていないことに気付きます。馴染みのお若(野川由美子)と別れを惜しんでいた大松は、拳銃を撃ってきた舎弟をその場でひねり殺してしまい、帰ってきたら結婚してくれとお若に言い、その場に駆けつけた代貸の龍太郎(高倉健)にお若のことを託すと警察に引っ張られていきます。前野組の乗っ取りを狙う大宮(天津敏)はイカサマ師の十郎にお若をすけこまさせ、十郎はお若と逃げます。それを知った龍太郎はすぐに後を追いますが、大阪の南善親分(嵐寛寿郎)から助っ人の要請があり一旦大阪に向かいます。馴染みの布袋屋をどぶ辰に取られた南善親分のために、龍太郎は河合組の粂吉(鶴田浩二)に仲裁してもらい布袋屋を返してもらうことに成功しますが、京都に十郎がいるという情報を得て京都に向かうと、お若は女郎になっていて肺病も患っていました。龍太郎は彼女を身請けしますが、彼女は死の床に就き、仮出所した大松はかろうじて彼女の臨終に間に合います。大宮を迎えたどぶ辰は歓迎会を無理矢理布袋屋でやろうとして南善親分夫妻を刺殺し、龍太郎は単身どぶ辰へ斬り込みます。駆けつけた大松とともにどぶ辰と大宮を倒しますが、大松は瀕死の重傷を負い、龍太郎は彼を担いでその場を立ち去るのでした。
 マキノ監督最後から二番目の作品です。無駄のないショットの連鎖、またショット一つ一つの見事さに魅せられますが、話の救いのなさも特筆すべきでしょう。なお、詳しいあらすじは私のサイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)の「Favorite Movies」の「マキノ雅弘」にアップしておきましたので、興味のある方は是非ご覧ください。