◆筆耕の仕事
【筆耕】(ひっ こう)
筆を使って文字を書く事によって報酬を受ける事を言います。文筆によって生計をたてること。筆耕は、
筆耕硯田(ひっこうけんでん)を略した言葉です。
【筆耕士】(ひっこうし)
筆耕士とは依頼者の代理で筆やペンを使って、招待状の宛名や贈り物のしなどのさまざまな文書を書くことを生業と
する人を指します。公的な資格ではないです。
筆耕士が書く文字は実用書道と言われ、筆耕で使われる文字は楷書体がほとんどです。誰でも読める正確な文字であり、
なおかつ上品で存在感がある楷書体が、筆耕にはふさわしいと考えています。書道と仕事のジャンルは全く違って来ます。
本来は毛筆で書く事が前提でしたが、最近では毛筆以外で文字を書く場合も筆耕と呼んでいます。
筆耕のお仕事の内容は多岐にわたります。
【賞状】【宛名書き】【式辞】【記章】【熨斗】等が基本な業務としてあります。
細かく挙げると【卒業証書】【目録】【家系図】【遺書】【表札】【式次第】【垂れ幕】【看板】
と、大小さまざまな業務が無数にあります。
他に、お葬式での弔辞やお悔み挨拶の代筆、作成代行もします。
コンピューターの急速な発展が目覚ましい昨今、手書き文字の需要は減少傾向にあります。それに伴い、筆耕の需要も
少なくなってきているのが現状です。
また、筆耕には特別な資格が必要とされないため、わざわざ筆耕士に頼むまでもなく、内々で済ませてしまうことも
少なくないようです。
◆「障害」「障碍」「障がい」、表記のちがい
「障害」と「障碍(しょうげ)」の歴史
「障害」という表記が使用されるようになったのは、遅くとも江戸時代末期とされています。一方で「障碍」は、もともと仏教用語であり、江戸時代までは「しょうげ」と読まれていたものの、平安時代末期以降「悪魔、怨霊などが邪魔すること。さわり。障害。」の意味で使われました。
「障碍」が「しょうがい」と読まれるようになったのは、明治時代以降です。大正時代にはいると、「障害」の表記が一般的になります。さらに戦後、「当用漢字表」(昭和21年)や、国語審議会による「法令用語改正例」(昭和29年等)が、当時の両表記の使用実態に基づき、「しょうがい」の表記については「障害」のみを採用しました。その結果、「障碍」という表記はほとんど使われなくなりました。
「障害」について
常用漢字表の「障」の使用例としては「障害」が載っています。また、内閣府では平成22年に行われた調査に基づき、「法令等における「障害」の表記については、当面、現状の「障害」を用いる」としています。
「障害」の「害」を広辞苑でひいてみると、「そこなうこと。悪くすること。」とあります。
また、「公害」「害悪」「害虫」という熟語に含まれることからも、「障害者」は他者を「害」する存在であるとみなすような表記である、ということが主な批判点として挙げられます。
「障碍」について
一方で、「碍」は「さまたげる。じゃまをする。」(漢字源より)という意味を持ち、戦前は障害や障碍、障礙(しょうがい)(礙は碍の本字)が使われていた。
そのため、「障碍者」と表記すれば、自分の中に何かさまたげとなる特性がある人を意味することができます。
しかし、古くから「障碍」には「障害」という意味も含まれていたので、区別するほど大きな差は見られないとも捉えられます。また、「碍」は使用頻度が低く、常用漢字表にも掲載されていないため、情報の分かりやすさ・通じやすさの点からも、この表記を使用する必要はないという意見もあります。
また、障害者ではなく障碍(しょうがい)者と書けるように、「碍」を常用漢字にしてほしいという声も高まっている。
「障がい」について
さらに、漢字を使わない「障がい」という表記もあります。「害」「碍」のもつ負のイメージがわずかながら緩和されるということで、最近では「障がい」を使用する場面が増えてきました。一方で、言葉の意味があいまいになり、実体を見えにくくするという批判的な意見もあります。「障がい」という表記に対して反対する声もあります。
障害者自身からもこんな声が寄せられた。「読み書きする時に、害の字のもつマイナスイメージにいつも不快感がつきまとう」「害という漢字が嫌なのです。私たちは確かに妨げになるものをかかえているかもしれませんが、世の害ではありません」
【筆耕】(ひっ こう)
筆を使って文字を書く事によって報酬を受ける事を言います。文筆によって生計をたてること。筆耕は、
筆耕硯田(ひっこうけんでん)を略した言葉です。
【筆耕士】(ひっこうし)
筆耕士とは依頼者の代理で筆やペンを使って、招待状の宛名や贈り物のしなどのさまざまな文書を書くことを生業と
する人を指します。公的な資格ではないです。
筆耕士が書く文字は実用書道と言われ、筆耕で使われる文字は楷書体がほとんどです。誰でも読める正確な文字であり、
なおかつ上品で存在感がある楷書体が、筆耕にはふさわしいと考えています。書道と仕事のジャンルは全く違って来ます。
本来は毛筆で書く事が前提でしたが、最近では毛筆以外で文字を書く場合も筆耕と呼んでいます。
筆耕のお仕事の内容は多岐にわたります。
【賞状】【宛名書き】【式辞】【記章】【熨斗】等が基本な業務としてあります。
細かく挙げると【卒業証書】【目録】【家系図】【遺書】【表札】【式次第】【垂れ幕】【看板】
と、大小さまざまな業務が無数にあります。
他に、お葬式での弔辞やお悔み挨拶の代筆、作成代行もします。
コンピューターの急速な発展が目覚ましい昨今、手書き文字の需要は減少傾向にあります。それに伴い、筆耕の需要も
少なくなってきているのが現状です。
また、筆耕には特別な資格が必要とされないため、わざわざ筆耕士に頼むまでもなく、内々で済ませてしまうことも
少なくないようです。
◆「障害」「障碍」「障がい」、表記のちがい
「障害」と「障碍(しょうげ)」の歴史
「障害」という表記が使用されるようになったのは、遅くとも江戸時代末期とされています。一方で「障碍」は、もともと仏教用語であり、江戸時代までは「しょうげ」と読まれていたものの、平安時代末期以降「悪魔、怨霊などが邪魔すること。さわり。障害。」の意味で使われました。
「障碍」が「しょうがい」と読まれるようになったのは、明治時代以降です。大正時代にはいると、「障害」の表記が一般的になります。さらに戦後、「当用漢字表」(昭和21年)や、国語審議会による「法令用語改正例」(昭和29年等)が、当時の両表記の使用実態に基づき、「しょうがい」の表記については「障害」のみを採用しました。その結果、「障碍」という表記はほとんど使われなくなりました。
「障害」について
常用漢字表の「障」の使用例としては「障害」が載っています。また、内閣府では平成22年に行われた調査に基づき、「法令等における「障害」の表記については、当面、現状の「障害」を用いる」としています。
「障害」の「害」を広辞苑でひいてみると、「そこなうこと。悪くすること。」とあります。
また、「公害」「害悪」「害虫」という熟語に含まれることからも、「障害者」は他者を「害」する存在であるとみなすような表記である、ということが主な批判点として挙げられます。
「障碍」について
一方で、「碍」は「さまたげる。じゃまをする。」(漢字源より)という意味を持ち、戦前は障害や障碍、障礙(しょうがい)(礙は碍の本字)が使われていた。
そのため、「障碍者」と表記すれば、自分の中に何かさまたげとなる特性がある人を意味することができます。
しかし、古くから「障碍」には「障害」という意味も含まれていたので、区別するほど大きな差は見られないとも捉えられます。また、「碍」は使用頻度が低く、常用漢字表にも掲載されていないため、情報の分かりやすさ・通じやすさの点からも、この表記を使用する必要はないという意見もあります。
また、障害者ではなく障碍(しょうがい)者と書けるように、「碍」を常用漢字にしてほしいという声も高まっている。
「障がい」について
さらに、漢字を使わない「障がい」という表記もあります。「害」「碍」のもつ負のイメージがわずかながら緩和されるということで、最近では「障がい」を使用する場面が増えてきました。一方で、言葉の意味があいまいになり、実体を見えにくくするという批判的な意見もあります。「障がい」という表記に対して反対する声もあります。
障害者自身からもこんな声が寄せられた。「読み書きする時に、害の字のもつマイナスイメージにいつも不快感がつきまとう」「害という漢字が嫌なのです。私たちは確かに妨げになるものをかかえているかもしれませんが、世の害ではありません」