■挨拶
挨拶(あいさつ)は、新たに顔を合わせた際や別れ際に行われる、礼儀として行われる定型的な言葉や動作のことを指し、式典などで儀礼的に述べる言葉をいうこともある。また、日常生活には欠かせない人と人とが気持ちよく生活できる言葉でもある。
■あいさつの語源
日本語の「挨拶」は、元々禅宗の用語で、修行者が互いの修行の成果を質問し合う事によって悟りや知識見識等の深さ浅さを確認する行為を「一挨一拶(いちあいいつさつ)」と言い、一般に問答や返答のことば、手紙の往復などを挨拶と言うようになった。そこから民間へと広まり、人と会った時にとりかわす儀礼的な動作や言葉・応対などを言うようになった。
■ルーツは歌舞伎界だった
「おはようございます」というあいさつの起源については諸説ありますが、歌舞伎界で使われているあいさつが波及したという
説が最も有力です。
歌舞伎界では一日を通して公演が行われ、トリを務める座長は夕方近くに楽屋入りします。その際、下役の者が、「お早いおつきでございます」を省略して「お早うございます」と出迎えたのが始まりだと言われています。そこで、座長は「早くから御苦労さまですね」という、ねぎらいや気遣いの意味を込めて「お早うございます」と返します。一般に使う「おはようございます」は時候のあいさつですが、同じあいさつでも、立場によって言葉の意味が違ってきますね。
<生き方・話し方・ほっとクラブ担当矢端>