インディアンランチ会

金曜の午後、インド人奥様KAVITHAさん宅へランチにお呼ばれし、
トラディショナルインディアンコースランチをいただきました

13:30に伺ったら、お料理はすでに完成、きちんと並べてあり、
まずはスパイスや調味料の説明、そしてそれぞれの作り方など
詳しく教えてくださいました。



このスパイスはほんの一部！
他にもホールスパイスから市販のmixスパイス、ペーストまでとにかくたくさん！！
この時点で「はぁ～印度料理は奥が深いわぁ～」とため息。
KAVITHAさんのご実家インド南部HYDERABADでは、
ご両親、兄弟と大家族のため一番よく使うスパイスは一袋25Kgを
何袋もストックしてあるそうです。
彼女のママはそれはそれはお料理上手で、たくさんの客人をもてなすのは
日常のことのようで、「実家では料理をしない、こっちに来てからよ！」と
言っていた彼女も、さすがそのお母さまの元で育っただけあるかなりの腕前

おうちの味って不思議なもので、
習わずとも、自然に子供へ、そのまた子供と伝えられていくのですね。
家庭料理の伝統は世界共通で嬉しくなっちゃいました。
それにしても、これだけのスパイスを覚え、使いこなすのは
いくらなんでも母の背中だけ見てても習得できないような…すごいわぁ



まずはこちら赤いお皿の上"ALOO PARATHA"
…これは北部でよく食されるナンに似たチャパティーに
マッシュポテトをはさみ延ばして焼いたスタッフドチャパティー。
ひとつひとつもちろん手作り、一度に作って冷凍しておくそう。
これもしっかり香辛料が効いていて、だんだん体がHOTに…。

彼女の故郷、南インドでは主にお米が主食ですが、
手の込んだ北インド料理もご紹介してくださり、感激です。



"TANDOORI CHICKEN"
わーい印度料理の代表的なチキンですね！
ガラムマサラMIX、ショウガ＆ニンニクペースト、ヨーグルトで
約２時間～一晩漬けてオーブンで焼きます。
スパイスがお肉に浸み込んで柔らかく味もしっかりしていて
いくつでも食べられちゃう…美味しーい



手前"CURRY"　奥"SOUP"
カレーはトマトベース、ミルク、ココナツペースト入りの野菜カレーで
複雑なスパイスの味わいとまろやかな甘みがなんともいえない。
ちなみにインドでは"CURRY"という定義はなく、その種類は数え切れないほどあり、
地方、家庭によってもみんな違うのだそう。日本のお味噌汁みたいですね！
同様にスープも家庭の味、毎日いただくもので白いライスと一緒に。
これが酸味があり、喉から胃にかけてはすぅーっとするのに、
舌に刺激＆鼻から頭にかけてものすごく熱くなる不思議なほど辛い！

辛いものラヴの私には大変刺激的な美味しいお料理。
クセになりそうで、今思い出してもまた食べたいくらい…



"TAMARIND RICE"
タマリンド…インドで（その他アジアでも）酸味料として使われるマメ科の果実。
フルーティーな酸味とその他スパイスの香り、味が絶妙で、
辛みの強いカレーやスープを和らげ、さらに食欲を増進…。
はぁぁ～、インドって美味しい…インドに行きたい。
（相変わらずものすごい単純な思考回路ですね）



そしてお食事の最後には胃熱をクールダウンさせるという"YOGURT RICE"
その名の通り、甘くないヨーグルトの酸味、香辛料の効いた冷たいごはん。
一瞬ピュアな白米に慣れた日本人にはびっくりなお米料理ですが、
これがまた不思議と今までのHOTだった舌・胃をすぅ～っと落ち着かせ、
さらに満腹感を和らげ体が軽くなる爽やかな食べ物。

インドでは必ず最後にこれをいただくのだそう。
こうしてみると、インドもアジア大陸…シルクロードの歴史を感じさせる
奥深い食文化の中には、中国・韓国・日本同様、医食同源の考え方に
基づいており、家族の健康は毎日の食事で成り立っているのですね。
また５０℃を超すこともあるという土地柄、体調管理をする上でも
こうした食事が人生の中で最も大切なことであることがよく分かります。



そして、最後はデザート
これまたインドでは大変ポピュラーなデザート"RASGULLA"
この辺りではインディアングロッサリーで缶詰で手に入るそうで…、



シロップ漬けになった白いお団子を割ると…こんな感じ。
お団子は小麦粉でできていて、固いスポンジ状のもの。
これだけいただくと口の中はso dryですが、
ローズウォーター入りのほの甘いシロップたっぷり一緒に口へ運んで召し上がれ
熱～いお国のデザート、相当甘いんだろうなーと想像してパクリ。
…それが全く覆される優しい甘さと食感の不思議な食べ物。
インドにはこうしたデザートが何十種類もホームメイドしている
パティスリーがたくさんあり、毎食のデザートの為に買いに行くのが日常なのだそう。
彼女の話によると、このお菓子おしゃべりしながらパクパクつまんで、
中には１００個くらい食べるのが当たり前の人もいるのだとか！えぇ～
ますますインド、興味深々…お菓子巡りもしなくっちゃね



もう一つデザート"LADDU"
こちらなんとなくコーンのように見えますが、
なんと小麦粉などを使った生地を穴の開いたお玉で小さな揚げ玉を作り、
それをカシュナッツや砂糖と一緒にお団子にしたどっしりとした揚げ菓子。
これも一見油っこいのかな？甘いのかな？と思いきや、
甘さ控えめで美味しくて、しっかりいただちゃいました

食事の後は、彼女の家族写真や３～４日間宴が続いたインド伝統の結婚式のお話、
さらにはすごい数のお衣装や宝石などの大切なアクセサリーまで見せていただき…、
なんとサリーの着付けまでしてもらい、額にビンディーも！
すっかりインドの上流婦人になりきって写真撮影会になってしまった
途中、お約束の甘くスパイシーなチャイもご馳走になりながら、
辺りが真っ暗になるまですっかり長居してしまいました！

朝から私たちのためにご馳走を準備してくださり、
インド文化、伝統、衣装の話までたくさんのことをお話してくださった
KAVITHAさん、可愛いダンスも披露してくれたSATくんに心から感謝



ありがとうございました

と、実はヒアリングにヒィヒィの一日でしたが…
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