@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

フランス地方菓子の旅4

2007-11-07 23:05:16 | フランス地方菓子の旅


「ブリオッシュ・ド・サン・ジェニ」

サヴォワ地方シャベリー近くの街サン・ジェニ・シュル・ギエールのブリオッシュ。
お名前の通り、卵とバターがたっぷり入ったリッチなパン。
中にリヨン近郊名物であるプラリネルージュが忍ばせてあります。
私が初めてこのパンに出会ったのは、2年前行ったルーアンの製パン学校で。
真っ赤なプラリネをザラザラーっと渡され、
ワケもわからぬまま作ったのが最初のことでした。

フワフワブリオッシュに、甘くてカリカリしたアーモンド、
そしてなんといってもその見た目に心奪われる魅力的なこのパン・・・、
その夏2度目のリヨンを旅したとき、改めてパン屋さんお菓子屋さんをのぞくと、
どこもかしこもこの真っ赤なプラリネを使用したパンやタルトばかり!!

リヨンの人々はこの真っ赤を愛してやまないのでしょうね

プラリネルージュは生アーモンドに少しずつ砂糖衣をまとわせていく
まさに金平糖と同じ手間のかかる作業・・・今回は市販のものではなく、
Hシェフお手製のプラリネを使っての実習だったのでとっても美味!
あんまり美味しいので巨大なこのパンもあっという間になくなっちゃいました~



もうひとつは…「スイス」というお菓子。
なんとも可愛らしい人型のこのお菓子は、
14世紀初頭ローマ法王庁がローマから南仏アヴィニヨンへ移転された際、
法王庁宮殿を護衛するスイス衛兵を模ったものだそう。

ちなみにこの歴史的出来事は有名な「アヴィニヨン捕囚」でしたねー
フランス王とローマ法王庁の対立により1309年教皇クレメンス5世が
アヴィニョンに滞在することとなり、以後1377年にグレゴリウス11世が
ローマに戻るまでアヴィニヨンは事実上「キリスト教界の首都」となり
栄華を極めることとなりました。(うーん世界史懐かしいっ

お城を守る兵隊さんもお菓子になっちゃえば、おもちゃの兵隊みたいでキュート
さて皆さんならどの部分から食べちゃいますか??
お粉多めのサブレ、中にはオレンジピールがぎっちり入ってまぁす

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