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@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

BOURGOGNE

2005-09-14 09:35:08 | 旅/France&近隣都市
 ピノノワール種  ロマネコンティの畑  オスピスドボーヌ

土曜日いつものように遅く起きた朝。
「今日何するー?」
で始まる私達母娘の会話。。。

さてはもう!?パリも飽き気味,,,なんてことはないのでしょうけど
そろそろ近郊に足を延ばしてみたいとのこと。
ワインが大好きな家族だし、そろそろ葡萄もいい感じに実ってるだろうし、
私が約2年前に行ったブルゴーニュワインの郷BEAUNEに急遽行くことに決めた。

大忙しで、アパートからネットで今夜の宿を決め、
近くのトーマスクックで2時間後のTGVを取って、
荷物をまとめていざ出発!

まずはリヨン方面への玄関口、パリのSNCF(国鉄)駅 Gare de Lyonへ。
そこから直通で約2時間、あっという間に到着!
ほんとに便利ねー。東京から名古屋って感じでしょうか。
あぁ、懐かしい。こんな小さな街人生でもう一度来るなんて思いもしなかった。
でも、ワイン好きにはたまらなく素晴らしい街なのよね。

その日は夜8時に到着した上に、ホテルのブッキングで
またもやつたないフランス語を駆使する羽目に。。。
やっぱり英語は通じない(いや英語はもっとつたないけど、相手の
英語も酷過ぎて何語かさっぱりわからん)
挙句、決定したのが私が12世紀からのオドロオドロしい建物の
まるで女中部屋のような離れの部屋で、
母と姉は別のホテルの部屋を一つづつ。
ネットではトリプルのファミリールームを予約したのになーぜー!
ま、フランスだしよくあるよくある、と流しましょう。
さすがに離れの恐ろしい部屋は泊まれないので、
母の部屋にお邪魔いたしました。(何故かベットだけは全てダブルだった)

さ、翌朝からトリプルの部屋に変更してという交渉と
ワインツアーの申し込みの二つをフロントに言いに行くが、
だ・だめだ、、、。一度に二度も難しいことをお願いすると
二つのことがだめになることが良く分かるくらいのパニック状態!(複雑な表現)

とにかく部屋だけ交渉して解決したので、ツアーは一応お願いしたけど
街のインフォメーションに行くことにした。
あっさり、ツアーも決定し、少々お高かったけどこれが目的なので
致し方ない。。。存分に実りの秋の葡萄畑を楽しもうではないか!

英語とフランス語を素敵に操るマダムの運転でミニバンに乗り、
午前中はコート・ド・ボーヌ(Pommard,Volnay,Meursault,Puligny Montrachet,Santenay...)を見学。

前、来たときは12月だったので収穫後の畑を眺めてましたが、
今回は目の前にたわわに実る美しき葡萄があるではないですか!
これよ!これなのよー!と一粒ぱくっ(多分いけません、あ、もちろん無等級畑)
うまい。へぇーーーー!美味しいんだ。と大感動!
ワインにするブドウって、日本のワイン用のブドウを思って、
すっぱくて、フルーツには程遠いものを想像してたのでびっくり。
甘くて、ふくよかな味がして、でも種の味もしっかりしてる。
同じシャルドネやピノノワールが畑によって味は変わるし、種の大きさも変わる。
そうか、そうか、だからブルゴーニュワインって単一種のブドウから
成るものが多いけど、こんなにもお味の違いやランクの違いが出てくるのね。
シンプルだけど複雑。分かりやすいのに奥が深い。納得。

午後はいよいよハイライト。
コート・ド・ニュイ(Fixin,Gevrey Chambertin,Cros de Vougeot,Romanee conti,Vosne Romanee,Nuits St-Georges)を見学。
今度はこの一つ一つの街をレンタカーでゆっくり一泊づつしながら
周りたい、なんて贅沢な夢を掲げてしまうくらい素敵。
ワインはもちろん最高等級畑のGrand Cruから1er Crusなのでそれは素晴らしい。
人生できっと一度も飲めないであろうロマネコンティ様の畑を
今回はしかと写真に収めました。(いつかUP致します
お隣の畑のワインは1本200ユーロで、ロマネコンティ様は1年にたったの
500本しかとれませんから1本3000ユーロ
うーん、一粒1ユーロ?
落ちてた粒を同乗してたブラジル人のおにーちゃんが食べちゃってました。
「トレボン!」だって。そりゃそーでしょ。食べなくたってトレボンだわ。

さてさて、カーヴにも2軒立ち寄り、ワインもしこたま買い込み
いい気分でホテルへ。
夜は夜で大騒動。。。レストランはハズレだわ、エキストラベッドは壊れてるわ、
枕は足りないわ、シャワーヘッドは壊れてるわ。。。
もう!私はツアコンじゃないのよーーー

翌日はこの街のハイライトであるオテルデュー(オスピス・ド・ボーヌ)の見学へ。
前回はこの建物が見たいがためにボーヌに来たというくらいなので、
家族も建物の美しさに大満足でした。
私も2回目だったので、ゆっくりじっくり見ることが出来ました。
けっこう初めての時って見落としてるものなんですね。。。
ここは中世ヨーロッパ、百年戦争が幕を閉じた時代、貧困と飢饉に苦しんだボーヌ
市民の士気を高めるために当時ブルゴーニュ公爵の宰相であったニコラ・ロランという人物によって建設されたホスピスです。
ホスピス維持のためにワイン醸造、塩田により収入を得、多くの芸術家に建物の
装飾の仕事を与えたそうです。それによりワイン醸造も今日まで知られており、
屋根の装飾が素晴らしいのもその為なのだそうです。

その後、街角で美味しいブルゴーニュ地方料理をいただき、
最後の仕上げ、マルシェ・オー・ヴァン(ワイン市場)へ。
ここは10ユーロの入場料を払うと、ステンレスで出来たタストヴァン
(テイスティングカップ)をくれ、洞窟のようなカーヴを自分の好きなだけ
テイスティングして周ることが出来るという、これまたワイン好きには
たまらないアミューズメントなのだ!
最後にそれらのワインはもちろんお買い上げ可能であり、
他にもミレニアムを選択して好きなワインを買うことも出来る。

私は今回カシスの名産地でも知られるこの地で、とっても美味しい
クレームドカシスを購入しました。
通常15°のアルコールらしいのですが、これは20°で
とても香りがあり、とろけるような舌触り、普通のクレームドカシスとは
全く違うもの?と思うくらい素晴らしいお味でした。
これで、カクテルはもちろん、お菓子に入れたらどんなに美味しいのかしら!
と想像しただけでもくらくらしてしまいました。
これだけは絶対に日本へ持って帰ろうっと

帰りはDIJONで乗り換えのため、少しだけ街を散策。
2泊3日の旅、なんとか無事にパリに戻れて良かった。
一つ、風邪をこじらせたのか変な咳が止まらない。。。
これもパリの汚れた空気のせい?
やっぱりフランスの田舎は最高だと改めて思いました。



LYON

2005-09-06 08:15:49 | 旅/France&近隣都市
ブログ更新できずにいた8月の3連休にルーアンから
リヨンに製パン学校仲間2人と2泊3日の小旅行に行っておりました。
少しさかのぼってしまいますが、思い出を綴っておきたいと。

リヨンまではルーアンから直通のTGVを取って約4時間の旅。
昔ツアーでリヨンは少し寄って市内観光した程度で
名残惜しかったので、今回は美食の都を充分満喫するのが目的でした。

初日、お昼頃リヨンに到着して、ホテルへチェックイン。
そこで日本で知り合ったフランス人のお友達Mathias君に再会。
実に2年ぶりくらいで本当に久しぶり。
大学院とバイトとで多忙な中、私たち3人娘の相手をしてくれ、
リヨン名物のランチに観光にと案内してくれました。
夜は美食レストランが集まるメルシエール通りに。
頂いたのは、鴨のパテやアニョーの煮込み、ブレス鶏などなど。
さすがに美食の都。そんなにお腹も空いていないはずなのに、
なぜかスルスルっとはいってしまった。満腹!満足!
お天気もとってもよく幸せな一日でした。
Merci!! Mathias...

翌日はバスに乗って、リヨンから1時間ほど離れたペルージュという街へ。
ここは直径約200mの小さな街で、中世の町並みそのままを保存した
とっても趣のある可愛い街です。
歩いても1時間もかからず1周でき、バスの本数もないので
ほとんど半日広場のカフェでぼーっと過ごしてしまいました。
だけど、前回買い逃した銅鍋をここで見つけ、しかも半額だったので
即買いしてしまった。ふふふ、これで家に帰ったらコンフィチュール作りに
燃えるんだー!うれしい
そしてこの街は14世紀頃ブドウ酒造りでも栄えていたそうで、
その名残なのか素敵なネゴシアン(?)も。
お店のおじさんがかわいらしくって、そしてワインも美味しくって
重いのに友達と3本購入。う、、、ん。これに銅鍋。
ルーアンに無事帰れるかしら。。。手がちぎれそうでした。
この日ももちろんメルシエール通りのレストランへ。
いつも賑わってて本当に楽しくって幸せな通りです。

さて最終日。今日のメインイベントはなんてったて!
そう、ルーアンから予約しておいた「ポールボキューズ」!!
3つ星☆☆☆
エスコートしてくださる殿方なんていないので、
女性3人だから、ま、デジュネで我慢と12:30に予約。
お腹を空かせる為に朝早く起きて、旧市街、フルヴィエールの丘、
ノートルダムにローマ劇場など歩け歩けのお散歩。
そしてホテルに戻って少しフォーマルにお着替えして
タクシーに乗っていざボキューズへ!
30分ほど中心地から離れたソーヌ川付近に、み、見えてきた。
ド派手な建物。あ、あれがかの有名な。。。

ちょっとどきどきしながらもおすましして、メインダイニングに通され、
アペリティフを選ぶにも数分、そしてアラカルトを決めるのにも
何十分。。。しかしさすがは3つ星。ゆっくりゆっくり時間が流れる。
ようやく決まったのが、アントレにフォワグラのソテー、メインにピジョン
デセールはグラスヴァニーユにフリュイルージュを盛りだくさん。
きっと何をチョイスしてもそうなんだろうけど、
やっぱりメートルドテルは言ってくれるのであった。。。
「トレトレビアーン!!マドモワゼール!」(貴女のチョイスは最高だよって)
うん、そうね。気分を最高に盛り上げてくれるのが3つ星のサービスなのね。
お味は、そうクラシカルでトラディショナル。
ボリュームもあり、私なんかが批評を漏らすなんてあり得ない。
人は星が無いところでも安く美味しく頂けるところは山ほどあると
言うかもしれないけど、サービスなどの総合点で、私もやっぱり☆3つ
こんなに優雅でまったりと気分よく過ごさせてもらった上、
トワレット(トイレでございます)に寄った際、
厨房を覗いてたら、メートルドテルが「入る?マドモワゼル?」ですって。
一たび厨房ツアーに一転。やっぱり興味のある私たちはおすましなんて
忘れちゃって、「あーこれって、、、」「ここは。。。」なんて
やってしまいました。
もう、厨房はすっかり綺麗に片付けてあって、お客さんも引けた後だったので
ラッキーだったのかしら。すっかりおのぼりさんになってしまいました。

あの過酷な製パン学校での日常を離れ、
至福の時間を味わい、しっかりエネルギー満タンにして
我が家ルーアンの帰路についたのでした。

次にフランスに来るときはリヨンに滞在するぞ!と心に決めた旅でも
ありました。はーいつかまた願いが叶いますように

モンサンミッシェル

2005-07-27 00:53:49 | 旅/France&近隣都市
なかなか更新できなくてごめんなさい。。。

先週の土曜日モンサンミッシェルに行って参りました。
ルーアンの寮の有志14人でマイクロバスを借り、片道3時間。
パリから行くより近いし、自由時間は多いし、前にツアーで行ったときよりも
気ままに楽しむことが出来、とても良かったです。
残念ながらお天気がとっても悪く、朝から曇り空だし途中で雨はシトシト降るし、
いい写真は全く撮れなかったー

ですがレフ持参のお友達に奇跡の一枚?をもらったのでそれをUPします!
私が一番好きな風景、モンサンミシェッルと羊です。

行きに運転手さんが寄ってくれた街(名前忘れちゃった)が
銅製の鍋や型、教会の鐘などが名産の街ということで
至る所で銅製品がたくさん売ってました。
約30分しかいなかったので、優柔不断な私は決断できず
買えなかったのですが、とても安くて今思っても残念です、、。
また今度なんてなかなかないんだから、ここに来たら勢いつけて
買い物しないとと反省してます。

今回のモンサンミッシェルは前にオムレツは食べちゃったので
可愛い羊を目の前にして、ヒドいのだけれどアニョーを食べてしまいました。
修道院も見学して、お土産物屋さんと周りも散歩してとても充実した
週末になりました。
それもしても相変わらず人の多い観光地でお昼になったら
駐車場が満車になってました。

2回も来れるなんて、神様に感謝。
来週の授業もまた頑張ろう

ジベルニー

2005-07-12 01:24:20 | 旅/France&近隣都市
今週末、ゆっくりお休み。。。なんて言っておきながら、
土曜にルーアンからSNCF(国鉄)に40分くらいパリ方面に乗って
ヴェルノンという駅で降りて、そこからバスに乗り、
ジベルニーという街に行ってきました。
そこにはかの有名なモネの晩年過ごしたお家があり、
睡蓮の絵そのまんまの池があるのです。

お天気も素晴らしくよく、電車で小旅行な気分で
とても気持ちよかったです。
前の日作ったケーキをおやつに持って。。。

着いたらそこにはフランス人も観光にやってくるようなところで
にわかにバカンス入りしてるせいか、ものすごい人人人!
モネの家に入場するのも長蛇の列で、入場制限までかかって。
お家の中にはモネのコレクションである浮世絵ばっかり!
まさかフランスの田舎でこんなに歌麿、北斎、などなど沢山一度に
目にすることなどないくらい、浮世絵を堪能しました。

それからとっても広いお庭を散策し、最後に睡蓮の池をぐるっと散策。
まさに絵画が飛び出した?イヤ、風景がそのまま絵画になった?
うーん、どっちがどっちか分からなくなるくらいそのまんまの風景に
感動しました。一度は来てみたいと憧れていた場所なので、嬉しかったです。
パリから行けばもっと近いと思うので、不便なところですが
ぜひぜひどうぞー!