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@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

Milano~25日

2005-12-28 23:33:01 | 旅/France&近隣都市
ミラノ2日目、目が覚めたら朝食サービス終了間際。
慌ててレストランに行くと、人もまばら…本当にお客が少なくびっくり!
ビュッフェにはちゃんとパネトーネも置いてありました。
それからゆっくりお出掛け。
地下鉄に乗りまずはサンタンブロージョ教会へ。ここはミラノ最古の教会だそう。
そこからエドモンド・デ・アミーチス通りを歩いてお目当てのカフェを探すが、
案の定お休み…。
しょうがないのでさらに歩いてサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会へ。
ここは礼拝に来ていた信者の方のほとんどがアジア人でした。
さすがにこれだけ歩いているとまた体の芯まで冷えて…耐え切れずトラムに乗りドゥオモへ。
すると市場がやっており、イタリア食材を買えないかと諦めていたのでラッキー
まず目に飛び込んできたのはシチリア地方のお菓子屋さん。

 カラフルなマジパン

 焼菓子

他にハム屋、チーズ屋、チョコレート屋、アロマ…いろいろ出ていました。
ここでスペックという生ハムブロックとペコリーノチーズをお買い上げ。…重い!

曇り空にそびえるドゥオモも美しい。…極寒度伝わるでしょうか?
どこもかしこもお休みなのでガレリア内の高級カフェで一休み。
さすがヴィットリオ・エマヌエーレ2世!カプチーノが6€でございました。
スペインでは同じカフェコンレーチェが1€で飲めるというのに…。



ミラノの街を縦横無尽に走るトラム…街角ととっても絵になりますが乗り心地は…



さていよいよ今回のメインイベント(!?)予約していた評判らしいレストランに向かいました。



オススメのワインを…トスカーナのもの。
フランスともスペインともまた違う力強い味。フルボディで濃くて美味しかった。



前菜その1。魚介のサラダ。



前菜その2。ちっちゃいタコのピリ辛トマト煮…見た目以上に美味しくてびっくり。



プリモピアットその1。たしかトリュフ入りのトルテリーニ。



プリモその2。ボッタルガ(からすみ)のパスタ…これが最高に美味しかった!


セコンドその1。コトレッタアラミラネーゼ(舌かみそう…)
そうそうミラノ名物の子牛のカツレツ。



セコンドその2。オススメというシーバス(って何かよく分からず食べました)。
けっこうまんま~のお味でちょっとがっくり。
…というよりすでに限界に達しておりただひたすら苦しかった。。。


はい、お約束通りドルチェに至らずサービスのビスコッティとカフェで締め!



う~ん、ネットであまりに評判が良く期待しすぎたのが良くなかったのか、
チョイスミスか、少し物足りない…いやいやお腹は限界…晩餐でございました。
なんどきも期待しすぎて臨むのはよくないな~と反省。。。
ちなみにこのお店著名人もよく来店するそうで、キャッシャーには写真がいっぱい。
その中に笑顔の日本人が…。あまりの笑顔に最初誰か分からなかったけど、
お店の人が「ナカータ!ナカータ!」と言ってきたので、
そこで初めてサッカー選手の中田と気づきました。…笑った顔初めて見たかも。

Milano~24日

2005-12-27 23:03:45 | 旅/France&近隣都市


クリスマスイヴ、夜ではありません…。
早朝のジローナ空港にてRYANAIRにまさに乗り込むところ。
相変わらず座席FREEな無秩序なこのシステム、当然出発も遅れています。
夫にとっては久々の連休、クリスマス休暇3日間を有意義に過ごすため&
私のビザ事情のため、一路イタリア・ミラノに飛び立ちました。
8:30頃Bergamo空港(どこじゃ?ガイドブックにさえ載っていない空港)に到着。
Centrale Stationまでバスで約1時間…ぐっすり。
ようやくミラノ市内入りし、チェントラーレ駅構内で彷徨うこと30分。
地下鉄&トラムを把握し、とりあえずホテルにチェックインし、街へGO!
25&26日は祝日のためショッピングはこの日のみ。
世界中のブランドショップがひしめく幾つかの通りは最後のクリプ商戦で人人人!
み~んなものすごいお買い物袋提げてほくほく顔で歩いておりました。

ワタクシもそんな中お目当ての皮手袋と皮手提げを購入
あとはウィンドーショッピング…さすがミラノファッションは圧巻!
パリとはまた違うシックで大人っぽいディスプレイにうっとりでした。

 なす&ハム

しかし、数時間も石畳を歩いていると足の先から冷えてしびれるほど…。
そうここは北イタリア。スイスの目と鼻の先。寒いに決まっています。
ついに寒さに耐えられずダンテ通りのカフェへ。
遅いランチにパニーニを。これが美味しくて
カプチーノグランデと共に…。

 セザミパンのパニーニ 生ハム

暖をとって、いざ予約していたダヴィンチの「最後の晩餐」を見るため、
サンタ・マリア・グラツィエ教会へ。
8年前に来たときは修復中だったので、今回綺麗になった壁画を見ることができ感激!
壁画のある教会の食堂に入ることが出来るのは1回に25人のみ。
そんな中じっくりと巨匠ダヴィンチの緻密に計算されたこの傑作を隅々まで眺め、
贅沢な時間を過ごす。最高のクリスマスプレゼントでした。
しかし、イエス様生誕の日に「最後の晩餐」鑑賞とは…これいかに??



イタリアのクリスマス菓子「パネトーネ」を買いにモンテナポレオーネ通りの老舗お菓子屋さんへ。
ダイナミックなディスプレイに思わずパチッ。
このお腹の大きなサンタさん、中はもちろんパネトーネ。
右側の金のお花があしらっているのももちろんパネトーネ…。これ飾りでなく売り物です。
私は普通のドライフルーツ入りの1Kgのパネトーネを25ユーロでお買い上げ。
おうちに帰って食べるのが楽しみ。



今夜のお宿。
欧州ではクリスマスはオフシーズンもいいところ…。
おかげで通常よりかなりお安く泊まれる上宿泊客が少ないので、広いお部屋に変更してくれました。お部屋で一休みした後、夕食はチェントラーレ駅近くのシチリア料理レストランへ。
タコの温かいサラダ&イカ墨リングイーネ&魚の詰め物フリットなどなどを頂き、
デザートにシチリア菓子のカンノーロを頂きました。
急遽決めたレストランだったのに全てが美味しくて幸せ~。
料理に夢中で写真を撮り忘れるという始末でした…。

そのままクリスマスミサに参加するため中心地へ。



夜は一層イルミネーションが美しいヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリア。
この中にPRADA本店やその他高級ブランド店が。
その間に並ぶマクドナルドさえ高級感たっぷりです。



そのマックを背にツリーをパチッ。
マックのテラスからこんなツリーが臨めるなんて贅沢すぎるんじゃ?
入ってないから分からないけど価格も違ったりして…。コーラM6ユーロとか。



今回一番残念なのがこのドゥオモの修復…。
あの壮麗な美しいお姿が拝見できなくて寂しかった~。
それでもわずかに見える繊細で美しい白大理石の尖塔が漆黒の夜空に映えます。



23:30から始まったミサ。
荘厳な雰囲気の中、あまりの寒さと今朝の3時起き睡眠不足から気分は既に
冬山の遭難者のよう…。イ、イエス様おめでとう…この弱きワタクシをお許したまへ。
40分ほど頑張って歌ったり、お説教聴いたりしたけど断念し席を立ちました。
ぎりぎり地下鉄も走っており、滑り込みセーフ。
初日から飛ばし気味で疲労困憊…。明日はゆっくり起きま~す。

アムステルダム~街歩き編

2005-09-30 03:51:38 | 旅/France&近隣都市
  

さ、ようやく旅行記にいってみたいと思います!
前編を読んでくださった方、

アムステルダムを旅行してみようと提案したのは、夫でした。
私はそれまでオランダってチューリップ・大麻・飾り窓(おいおい)
くらいの知識しか持ち合わせてなかったので、特に興味も湧かず、
「えー、スイス行こうよー」などと申しておりました。
今となっては発言すべて撤回し、夫に申し訳なく思います・・・。

それくらいアムステルダムは素晴らしかった!
きっとみなさんもなんとなくアムスよりベルギー、なんて思ってませんでした?
私もそうだったんです。
もちろん、ブリュッセル良かったのですが、小さい街なので
パリからだと日帰りで十分な感じなんです。
それがアムスときたら前編に綴った歴史を物語るのか、
なんとも奥の深いすごい街だったのです。

知らない街だからといって避けててはいけないのですね。
今回の教訓を機にもっともっといろんな国や街を見なくてはと思いました。

さてさて、アムス到着翌日まず向かったのは、
中央駅前から発着しているカナルクルーズ(運河めぐり)です。
前編にご紹介したようにアムスの街は中央駅を中心に半円形を描くように
いくつもの運河が張り巡らされているのです。
その運河沿いには美しい旧市街の家々が並び、橋の上にはカフェのテーブルが
たくさん出ており、カフェや食事をする人々で大変賑わっていました。
また運河には、たくさんのハウスボートが係留されており、実際に人々が
そのボートで普通に生活しているのです。
なんだか水上コテージ生活のような優雅さを感じましたが、
毎日何度も真横を行き交う水上バスから観光客に写真を撮られては、
さすがに落ち着かないんじゃないかしらと思ってしまいました。

その後、教会を見に行こうとさくさく散策・・・。
しかし、どの教会に辿り着いても入り口が見当たらず、
なんか展示会みたいで有料みたい・・・。
いやいや、まさか。教会は全ての人々に門が開かれてるのだから
有料なんて有り得ないでしょう。
そのまま探すことぐるぐる・・・、あれ?なんだか怪しいショップが立ち並び、
店の中までよく見えるテラス席でおにーさんたちは楽しそうになんか
巻きタバコみたいなの吸ってる・・・。
あ!これはまさにアムス名物(?)合法化されている大麻じゃないの!
そしてこの大麻が吸えるカフェは「コーヒーショップ」というのです。
決してコーヒーを飲むところじゃないんです、ご注意ご注意。

はー、すんごい場所通っちゃったと、息つく間もなく今度は、
等身大の窓になんだかピンクモードなカーテンがかかってて、
下着姿のマネキンがずらーっと・・・。
違う!本物の女性だわ!
ひ、ひえー!ここがさらにまたブラックなアムス名物(?)そして合法化されている
「飾り窓」ではありませんか!
だって、ガイドブックでは「飾り窓地帯にはコーヒーショップも多く市内で
最も危険な場所」とあるくらいで、まさか教会の隣合わせになってるなんて!

この飾り窓ですが、これも歴史背景があるそうで、やはり波止場として栄えた
水夫達相手の安酒場や売春宿がこの辺りに集中したのだそう。
どこの国も少なからずこういった商売はあるものの、
堂々とこんな真昼間から、超観光地で目の当たりにするとはびっくりしました。
それに国自体が合法化しているとは・・・。つくづくびっくり。

それに教会についてですが、この後もいくつか教会を見学しに行ったものの
どこも有料、もしくは入場不可、そして驚きだったのは無料の展示会。
そう、今やオランダはプロテスタントであって、その昔カトリック教会として
あった建物は全て教会としての機能は奪われ、全て博物館や展示室としての
単なる建物でしかなくなっているのです。
だから、有料の展示会であったり、無料で市民の作品展示会したり。
今までいろんなヨーロッパの国で素晴らしいカトリック教会の建築物や
その中で行われる荘厳なるミサを目にしてきた私にとっては
かなりのカルチャーショックで言葉には言い表せません。。。
もちろん宗教は自由であって当然ですが、
こういう形で現代につながっているという事実に驚きました。
だって、教会の中でカフェがあり、エスプレッソの匂いが!不思議・・・。

さて、その後運河の上にかかる美しい橋の上のカフェで
休憩し、(この橋の上が気持ちいいんです)さらに散策。
途中蚤の市のような市を発見し、ちょっと見学。
そこでは、たくさんの大麻グッズを発見!
大麻アメ・大麻クッキー・大麻葉っぱマーク入りパンツにTシャツ。
強烈なのが生大麻の苗。。。え?自家栽培ですか。
うーん、ますますカルチャーショックで頭が・・・。

さ、気を取り直してハイライトであるアンネの家に。
ここはあの有名な「アンネの日記」の著者アンネが実際暮らした隠れ家であり、
この日記を書き続けた屋根裏部屋など全てが当時のまま公開されています。
さすがに私達が行ったときもものすごい長蛇の列で、待つこと30分くらい。
大変分かりやすく展示案内されており、当時の映像や解説も詳しく、
第二次世界大戦の悲惨・狂気が胸を突くほど差し迫ってくるものがありました。
実際に部屋の窓から見える通りを見ていると、通りを歩くゲシュタポに
怯えて身を寄せ合うアンネ一家を想像し、今まで明るく見えていたこの街が
一気に戦時下の灰色一色の街に見えるほど。
あまりに強烈な印象だったため、見学後倒れそうでした。
改めて考えさせられることが多く、ここはぜひ訪れていただきたいところだと思います。

夜は賑やかなライツェ広場でお夕飯を。
オランダ料理という料理は特にないらしく、元来食というものに興味が
なかった国だというので、なかなか評判がいいという旧植民地であった
インドネシア料理店に入ることにしました。
インドネシア料理って、以前バリに旅行したとき食べたナシゴレンとか。
あんまり期待はしてなかったものの、安くてバリで食べた時より美味しくて
大満足でした。・・・はぁアムスって不思議。
そして仕上げはグランカフェで忘れてはならない「ハイネケン」をぐいっと。
そう、ハイネケンはオランダっ子でした。←知らなかった。
ぷはー、生はやっぱり美味しゅうございます。

今回のお宿はちょっと市街地から離れたIBMのビルばかり立ち並ぶ
ちょっと郊外(?)です。
トラムで少しばかり時間がかかりますが、そこまで高くないのにお部屋は素晴らしく綺麗で近代的!
あぁ、こんな広くてふかふかのお布団で眠れるなんて幸せー
てなわけで、翌日はもちろんゆっくり出発。
朝食もホテルで豪華ビュッフェ(!)をいただき、ゴッホ美術館へ。。。

レンブラントが多く所蔵されている国立ミュージアムとこの国立ゴッホ美術館と
時間がないため迷った挙句、やはりゴッホをとってしまいました。
ここは、ゴッホをはじめ、ゴーギャン、ロートレックといった、ゴッホに影響を
与えた同時代の画家の絵画や素絵が展示されていました。
ゴッホの作品だけでも油絵200点、素絵550点あまり、それらがゴッホの
移り住んだ場所ごとに年代分けされて、展示されているためとても見やすく、
またその心境変化・精神的な変化・作品への影響などの移り変わりが非常に
よく分かるようになっており、大変興味深いもので見ごたえがありました。

ここまで一度に同人物の作品を見たことがなかったので、
絵画一点に「素晴らしい!」と感嘆することはあっても、
その画家一人の人生を絵によって感じることなんてありませんでした。
そういう意味でこのゴッホ美術館では、ゴッホの一生がを絵によって、
なんとなく彼が感じたこと、思ったこと、苦悩・喜び・絶望などが
訴えかけられてるような、そんな印象を持ちました。
ここもまたアムスではぜひぜひ訪れていただきたいところです!

さてさて、時間もあっという間に押し迫り、カフェで休むこと数分、
夫のバルセロナ帰国便の時間がやってきて、またしばしのお別れ。
次会えるのは、2週間後私がパリを去る日です。
「もうパリ飽きたでしょ、早くスペインにおいで」と夫の言葉。
会えなくて寂しいけれど、パリもまた魅力的な街、去るのも寂しいし、
かといっていつまでもいる訳にはいかないし、、、。
私に残された留学生活を改めて実感し、大切に過ごさねば!と。
スペインは未知なる国だけど、また自分にとって得るものは大きいだろうし。
そして、夫との初めてに近い二人暮しを楽しみに。

私達もそろそろタリスの時間も迫り、
この強烈な印象を与えられた不思議でかつ美しき街アムステルダムを後にしました。
とても充実した3泊4日の旅、忘れられないたくさんの思い出ができました。

アムステルダム~歴史編

2005-09-28 16:57:56 | 旅/France&近隣都市
さあ、小旅行も3日目!
ここは、オランダの首都アムステルダム。

その前に歴史を少し。
今回アムステルダムを訪れるにあたって、全く予備知識なしだった自分を
旅行後、大変なカルチャーショックで恥じているのです。。。

さてさて、北海に面したオランダはその国土の4分の1が海抜0m以下!
縦横に走る運河や川、そして湖水地帯のオランダはこの豊富すぎる水で
長年苦労してきた国・・・。今ではオランダのシンボルである風車も、
もともとは湧き出る水を揚水する目的で造られたそうです。
揚水された水は堤防で囲まれ、アイセル湖となりました。
昔、小さい頃に本で読んだ自分の腕で堤防の穴をふさぎ村を救った少年のお話。
これはこの地での話だったのですね!ちょっと感動。

一方、これらの豊富な水を利用して世界最大のロッテルダムや、ヨーロッパ各国に
ネットワークを広げている河川輸送で国の繁栄を築き、昔から貿易によって世界に
窓が開かれていた。この国はそんな昔から自由と寛容の精神が培われていたのだそう。
そういえば、鎖国時代、出島に到着したオランダが日本との貿易を初めて認可されたのも
彼らの交渉センスが長けていたからなのかしら・・・。(ちなみにうろ覚えです)

さてさて、私たちの訪れた首都アムステルダムですが、
その昔ザウダーゼーと呼ばれる入江にアムステル川が流れ込んでおり、
13世紀、河口近くの平地にダムを造り人々が住み始めたという。
だからアムステル・ダムなのですねー。改めて感動。
そして港町として少しづつ力をつけていったこの町は自由な都市として、
各地で迫害された人々をも受け入れていく。
スペインからの独立戦争後、17世紀には世界初の株式会社・東インド会社の
本拠地として隆盛を極めるのです!(あぁこの響き、懐かしすぎる世界史!)
当時すでに世界一の港町であったアムステルダムには、
世界中からの物資が集まり、世界を見聞した人々の見識が、自由で寛容で合理的な
精神の町としてこの町を育てていきました。
不条理な権力を嫌う人々は、ドイツ占領下の第2次世界大戦中にも、
アンネ・フランク一家に代表される多くのユダヤの同胞を危険を冒して
かくまったりしていたのですね。

そんな波乱にとんだ歴史と、貿易の中心である港があり、すべての人々を
受け入れるこの町は、どこか異国情緒な雰囲気を漂わし、
ふと訪れた私たちさえもしばしフランス的なヨーロッパを忘れさせ、
すっかり旅人気分に酔わせてくれる美しい運河の不思議な街でした。

~街歩き編に続く。





ベルギー

2005-09-28 08:27:19 | 旅/France&近隣都市
 グランプラス  赤い貴婦人タリス

先週の木曜の午後から、ベルギーのブリュッセル&オランダのアムステルダムに
3泊4日の小旅行に行って参りました~。
この小旅行の計画の当初は、夫から9/21・22とドイツ出張が入り、
スペインの3連休(金・土・日)がうまくつながった為、
週末を利用して一緒にドイツの隣国の首都、アムステルダムに行こうという
ことから、だったらついでにフランスからだと途中通過するブリュッセルにも
寄ってしまえ~というまたまた壮大な計画になってしまったのです。

今回もまた前回と同じ近所のトーマスクックでタリスを取って、
ネットでホテルを取りました。
しかし、こうも簡単に国際新幹線が取れるとヨーロッパ大陸どこでも
行けちゃうような大きい気持ちになってしまいますね・・・。

木曜の午後、いつもの3母娘でパリ北駅から赤い貴婦人と賞されるタリスに乗って約1時間半。
あっという間に隣国ベルギー・ブリュッセルへ。
特にパスポートのチェックもなく、さらりと入国。(EU圏内だしね)
すぐに中心の旧市街広場のグランプラスを見学した後、有名な小便小僧を見て
本場のベルギーワッフル・ベルギービール・ムール貝などに舌鼓。
ブリュッセルはフランス語も公用語として使われているので、雰囲気は多少違えど
気分はフランスにいるようで、気軽に小旅行できるからとても人気なんだそう。
ビジネスの中心でもあるため夜は各国のビジネスマンたちが大勢おりました。

本当はアムステルダムだけのつもりの旅行が、ブリュッセルに途中下車したのは
姉が無類のベルギービール好きの為・・・。
姉は東京の家でベルギービールの珍種をわざわざ取り寄せるほどのマニアですから、それはそれは嬉しそう。

翌日、姉の希望でカンティヨン醸造所の見学に朝食も取らず朝一番に訪問。
駆けつけ一杯じゃないけど朝から試飲は五臓六腑にしみわたる。
ここは完全手造り・天然酵母BIOのランビックビールの製法を守り続けている、
従業員家族4人だけという家族経営の醸造所で、
その製造工程の各部屋を見学した後、3種類のビールを試飲できるというところ。
ここで最も神秘的とされている場所は、冷却槽のある屋根裏部屋。
煮沸後の麦汁を冷却する間に、代々受け継がれてきた建物の中に住む微生物や空気中の自然酵母が落ちて根付き、発酵するのだそう。
周りの家よりその酵母や微生物が倍くらい多いようですが、科学的には解明されておらず、その味の良さは自然界から生まれる神秘そのものなんですね。。。

と、なんだか難しく解説してしまいましたが。
お味はというとひたすら酸っぱい!!!
ランビックとは、樽で3年以上寝かせたビールの古酒で、ワインのようなビールなのですが、、、お酢みたい。
そのランビック(古酒)と新酒をそこの杜氏の手腕でブレンドしたのがグーズ。
また、若いランビックの樽に直接生のチェリーを漬け込んだものがクリークと言われるもので、これまた酸っぱい!
他にフランボワーズ・イチゴなどバリエーションあり。

うーん、この見学を終えた後思ったのが、なんだかパンの世界と一緒だわ、と。
パンの天然酵母も同じことだし、なんでも天然酵母は酸っぱいのね。
(いやいや、もちろん酸っぱいだけでなく旨みもあるのよ)
ワインもそうだけど、すべて一つにつながる・・・非常に良い勉強になりました。

さらにその後教会見学、ランチに魚料理を食べ、王宮・凱旋門など一通り見学をして、
やはりお菓子好きの私の目的はなんてたってベルギーチョコでしょう。
プラネット・ショコラというお店と最近は日本でも有名なピエールマルコリーニで
ショコラを買い、さらにマルコリーニではアイスとケーキも堪能。
うーん、さすがにチョコ王国!
すべてにチョコレートがふんだんに使われており、濃厚でどっしり。

ベルギーがいかにチョコレート命かというと、
なんとベルギーでは年間一人あたり8,4kg、一家で約4万円のチョコレートを消費するらしい。
これだけをとってもベルギーの人々にとって、チョコがどれだけ大切かわかります。
ベルギーチョコの特徴は、中にガナッシュなどの詰め物をした「PLARINE」(プラリネ)、今世紀初めにベルギーで開発されたそうです。(知らなかった!)

銀座のマルコリーニでは4粒買うのにもお財布を握り締め、やっとの思いで
購入し、大切に食するというのに、、、この国(フランスもそうだけど)では
すべて計り売り、もしくは箱売り。そして安い!!!
33粒くらい入ってたかな?ぱくぱくっと口に入れたら、東京のも空輸で同じもののはずなんだけど、百倍おいしーい気が・・・。はぁ、とろける。

最後の食べ収めに、昨晩と同じグランプラスのレストランでムールの白ワイン蒸をもう一度食べに・・・。
フランスに来て、ルーアン・パリとさんざんムールを食べましたが、
今まで食べた中で本当に一番美味しかった!
身も大きいし、ぷりっぷりなんです。つやつやだし。
いわゆるムール貝蒸専用鍋の黒のホーロー(ルーアンでの「外食!」の写真をご覧くださいませ)ではなく、
銅鍋で出てくるので、いつまでたっても熱々。
一人前100個くらいはあったでしょうか。
あれだけ食べに毎年ブリュッセルに通いたいくらい。
断言しましょう、「ムール貝ならブリュッセルで!」

はぁ、また食べ物話ばっか・・・。
しょうがない、食いしん坊だから・・・、タイトル変えたほうがいいかな

その後、19時半近いタリスに乗って2時間半一路アムステルダムへ。
アムスで合流を予定している夫とそれまでずっと携帯で連絡が取れず、
心配してましたが、到着したホームで夫が待っててくれて、無事再会!
ちょっとブラック(?)な雰囲気のアムステルダム中央駅前から
超乱暴なタクシーに乗り、今夜のお宿へ・・・。
明日からの旅も4人でさらに賑やかになることでしょう。