マキペディア(発行人・牧野紀之)

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秋の七草の覚え方

2019年10月22日 | ア行
         秋の七草の覚え方


 春の七草に比べて、秋の七草は覚えにくいようです。多くの人がそう思っているようです。私もそうでした。ついに解決したつもりですので、それを披露します。

 答えは簡単でした。春の七草が覚えやすいのですから、秋の七草もそれに準じて並べればよい、というものです。

 春の七草は次の通りです。

 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
 すずな、すずしろ、これぞ七草

 さて、これがなぜ覚えやすいかと考えてみますと、すぐにも気付く事は、最後の「これぞ七草」を含めると、全体が五七五七七と、短歌形式になっていることです。それを除いても五七五七です。

 次に、上の句の最後が「ほとけのざ」と1語で5音になって上手く切れていることと、「ごぎょう」という少し変わった発音が入って変化を付けていることでしょう。

 これを確認したので、これに準じて秋の七草を並べてみましょう。

 まず最初の「五」は2音と3音の組み合わせです。秋の七草からそれを捜すと、2音はハギとクズだけで、3音はススキとキキョウです。これを組み合わせると4通りの組み合わせが可能ですが、「春」のゴギョウの位置に「秋」のキキョウを持って来ることはすぐに気付きますから、それを外すと、ハギ又はクズとススキの組み合わせの2つが残ります。

 「はぎ、すすき」と「くず、すすき」を比較しますと、前者の方がベターです。後者は「ずすす」と同音が3つ続いておかしいですから。従って、初句(?)は「はぎ、すすき」となります。

 次は、キキョウが決まっていますから、その後に4音の単語を捜します。それはナデシコしかありません。それで「ききょう、なでしこ」という第2句が決まります。

 上の句の最後は5音の語を持って来るのですが、フジバカマとオミナエシの2つあります。どちらでもいいと思いますが、ここではフジバカマを選んでみましょう。

 残りはクズとオミナエシですから、そのまま使います。

 よって、次のようになります。

  はぎ、すすき、ききょう、なでしこ、ふじばかま、
  くず、おみなえし、これぞ七草(A案)

 ここで必然性のないのはフジバカマだけですから、そこをオミナエシに代えますと、次のようになります。

  はぎ、すすき、ききょう、なでしこ、おみなえし、
  くず、ふじばかま、これぞ七草(B案)

 「春」の上の句の終わりのホトケノザがア音で終わっていますから、「秋」もフジバカマの方が好い、という考えはあると思いますが、B案にも「なでしコ オみなえし」とコとオが続くので言いやすいというメリットがあります。したがって、どちらでもいいとと思います。私はB案で覚えています。

 偶然でしょうが、「春」と「秋」とが同じように整理できました。これなら、原理を知っておけば、忘れても、その場で自分で作れます。A案でもB案でも自由自在です。

 注・かつて一度掲載したものですが、秋ですので、再度掲載しました。参考になれば幸いです。
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