マキペディア(発行人・牧野紀之)

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ながく、牧野紀之の仕事に関心を持っていただき、ありがとうございます。 牧野紀之の近況と仕事の引継ぎ、鶏鳴双書の注文受付方法の変更、ブログの整理についてお知らせします。 本ブログの記事トップにある「マキペディアの読者の皆様へ」をご覧ください。   2024年8月2日 中井浩一、東谷啓吾

活動報告、2019年4月29日

2019年04月29日 | 読者へ

活動報告、2019年4月29日

 『フォイエルバッハ論』の原稿は完成間近です。
 本文の翻訳は出来ました。例によって「付録」を、今回は沢山つける予定です。出版社がどう言うかですが。
 「前書き」も書きました。後は「後書き」を書くだけです。後書きには「エンゲルス理論の評価」を書くつもりです。大功績は二つ、そして「失策」も二つですが、「体系」を否定した事は「エンゲルスの全功績を帳消しにするくらいの大失敗」とする予定です。
 他者を批判するのですから、事実誤認がないように慎重を期しています。なかなか終わりません。「平成」の終わりには間に合わなかったようです。残念。

 それの準備の中で確かめたい点があるのですが、以下の事についてご存じの方は教えて下さい。私の記憶違いなら諦めます。

 お聞きしたい点
──パリ・コミューンの敗北後、コミューン戦士たちは外国に逃げた人も多かったようですが、ロンドンのマルクスを頼ってきた人もいたようです。
その人たちについて、マルクスの奥さんが、「コミューン戦士は堕落していて、困る」といったような事を口にしていたそうですが、どこに書いてあるか、知りませんか。どこかで読んだ記憶があるのですが。分かる方がいらしたら、教えて下さい。
 人間は、前向きに生きて、戦っている時は、精神的にも健康で、苦難にも耐えますが、敗北して希望が無くなった時とか、金に困った時とかには自堕落に成る人もいます。人間は苦境に陥った時にこそ、その人の真贋が試されるのだと思います。
 よろしくお願いします。──

 報告に戻りまして、
 アマゾン・ルートでPOD(注文があるごとに印刷し出版する方法)を始める事も準備は進んでいます。

 鶏鳴・ヘーゲル原書講読会は、3月の終わりに、当時の二人の会員と三人で「総会」を開き、ゼミ形式の勉強をしました。やはり一堂に会して議論をすることは有意義でした。

 その後、3人目の入会者がありました。喜ばしい限りです。

 「鈍足のマラソン・ランナー」は「牛歩のマラソン・ランナー」に「退歩」しましたが、まだ「戦う姿勢」は保っています。
 今後もよろしくお願いします。

2019年4月29日、牧野 紀之





アマゾンのPOD

2019年04月08日 | ア行

 1、朝日紙2018年10月19日に次の記事が載りました。

注文に応じて印刷⊥製本⊥出荷。アマゾン設備公開、出版社の在庫不要

 アマゾンは、注文に応じて1冊ずつ本を印刷して販売する「プリント・オ
ン・デマンド(POD)」の設備を報道陣に公開した。具体的な売上金額は
明らかにしていないが、日本では2012年から17年の間に20倍以上に成長
しており、アマゾンは個人出版の市場拡大につなげる考えだ。

 公開されたのは、千葉県市川市の物流拠点内にある設備で、バレーボール
コートほどの広さに印刷や製本などの機械が計11台並ぶ。通常は1日18時間
ほぼ絶え間なく稼働している。

 10年にサービスが始まり、16年からはカラーにも対応。アマゾンのサイト
から本の注文を受けると、サーバーからデータをダウンロードして印刷、製
本、出荷する。関東地区なら、午前中に注文すれば最短でその日のうちに本
が届く。現在、約300万冊分のデータが登録されており、うち9割は洋書だと
いう。

 最大の利点は、出版社が在庫を持つ必要がないこと。通常の書籍印刷に比
べ、売り上げる冊数の見込みが少なくても出版の可能性が広がる。一方、1
冊あたりの値段は割高になる。

 メディア事業本部事業企画本部の種茂正彦本部長は「少量多品種の出版が
可能で、個人出版のハードルが下がる。日本は出版のオンデマンド化が進
んでいないが、今後は出版社との連携を強化してコンテンツを充実させてい
きたい」としている。(滝沢文那)

2、牧野の感想とお願い

 私はこれを読んで大いに興味を持ちました。私の本などは、残念ながら、ろくに売れないのです。しかし、それなりに評価をして、買ってくださる方もいる訳で、かつて鶏鳴双書として出したものを、今は「pdf鶏鳴双書」という不十分な形で出しているのもそのためです。

 しかし、これもやはり「正式の本」として、いつでも読者に買える状態で提供しておきたいと思っています。この願いが、このアマゾンのPODのルートに乗せれば実現できるかもしれないのです。

 読者でもあり協力者でもあるSさんに調べてもらいました。まだ不明な点も残っていますが、出来そうです。

 しかし、その前に、読者の皆さんに発表して、みなさんの意見を聞いてみることにしました。
 Sさんの調査によりますと、実際のシステムは「インプレス」とかいうところが仲介してくれるそうです。そのインプレスが「出版ブランド開設サービス」という事業をやっていて、そこと契約すれば、アマゾン以外でも売ることが出来るようです。

 私としては、もちろん、鶏鳴出版の名を使って、未知谷さんにお願いするのはどうかなと思われるが、出しておきたい本をこのルートで出そうかと考えています。
皆さんの周りで、このルートでアマゾンからPOD出版をした経験のある方に経験談を聞ける方はいませんか。そういう人の話を聞けるのならありがたいと思っています。
 よろしくお願いします。

4月8日、牧野 紀之