前回の報告が7月でしたので、まあ大体半年に一度の報告という事になります。これくらいの頻度でいいのかなと思っています。
1、研究の第一は、許萬元の諸著作をまたまた(これで何度目になるのかな)精読して「評注」を書いたことです。彼の論文の書き方の特徴が好く分かりました。
2、『小論理学』の方は、校正に入っています。1000頁を越える大著に成っていますので、校正刷りも半分ずつ受け取っています。初校の校正刷りの前半を受け取ったのが6月11日で、校正を終えたのが9月3日でした。後半の刷りを受け取ったのが9月1日で、校正を終えたのが⒒月19日でした。
再校の前半の届いたのが12月23日でした。今、それと取り組んでいます。
「ヘーゲル哲学小辞典」とでも言えそうな「索引」を作っています。全体で1200頁くらいになりそうです。出版は3月ころに成りそうです。
3、初校と再校の間が空きましたのでに、考えるところがあって、エンゲルスの『フォイエルバッハ論』を訳し始めました。かつては「押し頂く」ような態度で読んだエンゲルスを、客観的・学問的に読めるようになっている自分を発見しました。例の「ヘーゲルにおける方法と体系の矛盾」とやらの主張は根拠が薄弱だと気づきました。「体系」についてのエンゲルスの考えないし説明が不十分で、概念的ではないと思います。いずれ発表する機会があると思います。
4、健康は帯状疱疹の「軽い後遺症」が続いていますが、これに促されて無理をしないように気を付けています。
では、皆さん、どうぞ好いお年を。
2016年12月29日 牧野紀之