マキペディア(発行人・牧野紀之)

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校庭の芝生化、磐田市の場合

2016年09月19日 | カ行

 磐田市が市立保育園や幼稚園などの園庭の芝生化に取り組んでいる。もともと、小中学校の校庭の芝生化に先進的に取り組んでできたが、管理に手間がかるため近年は動きが止まっていた。そこで保育園など3園を対象に、管理が容易な芝に変えて試行する。

「転んでも大丈夫」

 8月31日、磐田市二之宮の二之宮保育園で「芝生開き」があった。約110人の園児が市のイメージキャラクター「しっぺい」とともに、園庭の中央に張った芝生の上でダンスをしたり駆けっこをしたりした。

 「芝生なら転んでもけがをしにくいし、雨の後でもぬかるまないので、外で遊べる。裸足になれば土踏まずが芝に触れ、運動能力が刺激される効果もある」と岩本久美子園長は話す。

 市は今年度、二之宮保育園のほか豊岡南幼稚園と福田こども園も芝生化することを決め、今月1日と2日に芝生開きをした。福田こども園では、ヤマハ発動機ジュビロのスタッフによるラグビー教室もあった。

 市は「スポーツのまちづくり」の一環で、2003年度から小中学校の校庭の芝生化に取り組み、14年度までに20校に芝生が張られた。芝生は転んだ際にけがをしにくいとされ、地面の照り返しによる暑さも抑えられることから、子どもの外遊びを促すのに適しているという。ただ、サッカー場などに用いる「ティフトン」という芝を使っていたため夏場の生育がよく、刈り込みや水やりが大変だった。

 教頭らが管理を担当してきたが、手が回らず、大半の学校がシルバー人材センターに作業を依頼。それでもここ2年は、小中学校では導入例がない。

 そこで今回、保育園や幼稚園向けに「ウィンターフィールド」という省管理型の芝生を選んだ。背丈が低く、踏まれることに強いのが特徴。水やりは園の職員が行うものの、サッカー場のようにこまめに刈りそろえる必要はないという。


3園で経費258万円

 ただ、市の施設などに植えられていたものを再利用できたティフトンに比べ、ウィンターフィールドは芝の調達や作業を業者に委託する必要があり、3園で約258万円かかった。

 「芝生が子どもにどんな効果をもたらすかや、冬にすり切れる分の補修も含めた管理の手間を勘案し、他の園にも広げるか判断したい」と市幼稚園保育園課の担当者は話している。

      (2016年09月03日、朝日、静岡版。大島具視)

 感想

 浜松市では校庭の芝生化は、多分、ゼロです。市長に見識がないのだから、仕方ないです。
 それはともかく、鳥取方式をなぜ採用しないのでしょうか。

  鳥取方式
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