周星馳チャウ・シンチー久しぶりの監督作品。PG12がついてて何で?と思ったけれど、意外にグロいシーンもあって納得。
玄奘(文章ウェン・ジャン)、後の三蔵法師が孫悟空、猪八戒、沙悟浄を連れて天竺へ向かう、というお話の発端部、3人を集めるところのお話。
妖怪ハンター玄奘は、川沿いの村に出現した水妖を退治しようとするが、玄奘の技である子守唄では全く効き目がない。そのとき、圧倒的な実力で妖魔を封印したのが凄腕の妖怪ハンター、段(舒淇スー・チー)だった。賞金稼ぎの段は心優しい玄奘に一目惚れ、部下を使った小芝居までして猛アタックするが、玄奘は「自分の心と違うことはできない」とつれない態度。強敵だった猪の妖怪を2人で力を合わせて退治するが、玄奘は自分の非力さを痛感し修行のため史上最強の妖怪、孫悟空の元へ向かう。。
なんといっても舒淇が色っぽい!エロかっこいい、大人の魅力が満載です。「カンフーハッスル」や「少林サッカー」といったおバカコメディを撮ってきた周星馳だけに、笑いどころも随所に盛り込みつつ、術者と同じ動きをさせる技が段のときには玄奘をやっつけて、玄奘になるとむさ苦しい男どもを誘惑する振りをするのは、お約束とはいえ一番笑いました。
結構えげつないなあと思う残虐表現が当たり前のように出てくるのには、ちょっとびっくり。川の妖怪のくだりでは、助かったと思った小さな女の子がパクッと食べられたり、村人の頭だけ食べられたり、といったシュールな場面がある一方で、シーソーみたいな所には最後にこれまたお約束の巨漢女性がドシーンととどめを刺す、みたいなお笑いシーンもあり。猪の妖怪のところは、幻覚から醒めたときのむごたらしい犠牲者の死に様や、美味しそうだった豚の丸焼きが実は、、って感じでかなりホラーちっくな感じも。
孫悟空も薄汚いハゲ親父で、500年も幽閉されていたなら確かにそうなるだろうけど、自分の中の孫悟空のイメージが若くて颯爽としているものだから、汚い絵面は残念だったなあ。ドレッドっぽいぼさぼさ頭の玄奘の髪の毛を引き抜いて坊主にするのも表現がハードで、ちょっと苦手な感じです。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄の3人とも妖怪だから、あまり格好良くは描けないのかな。
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11/24 TOHOシネマズ川崎
『KANO』
戦前、台湾の高校が甲子園に出ていたことを知っていますか?
2015年1月24日公開!
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