まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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ファイヤー・ストーム 風暴

2014-12-27 23:19:45 | 香港映画(は~わ行)

劉徳華アンディ・ラウ主演のポリス・アクション。共演に林家棟ラム・カートンや胡軍フー・ジュンなど。

ツァオ(胡軍)率いるチャイナ・マフィアは犯罪の目撃者や証人を情け容赦なく殺すことも厭わない凶悪な犯罪者集団。クレーンを使った大掛かりな現金輸送車襲撃事件で、ロイ警部(劉徳華)の目の前でたまたま居合わせた市民が犠牲となる。

ロイ警部は出所したばかりの前科者を使って潜入捜査を仕掛けるが、マフィアの警戒の目に留まり報復で潜入者の小さな娘まで命を落としてしまう。

正義を守るために、何としてもツァオを有罪にしたいロイ警部は、証拠を捏造した上でツァオを逮捕する。しかし捏造に関する一連の行動は隠しカメラに撮られていた。一方出所してからも組織の仕事をしていたトー(林家棟)だが、恋人の妊娠をきっかけに組織を抜ける覚悟を決め、小学校の同級生だったロイ警部に情報を売り、潜入となる。。。

正義感と警官としての無力さに絶望して、証拠の捏造という警官としての道を踏み外し狂気に落ちていく姿を劉徳華が熱演しています。もう50歳を超えているというのに、車同士が激突するカーアクションや、林家棟とのタイマンバトルで隣り合ったビルの間に金網を掛けてその上で組んずほぐれずの取っ組み合いをしたり、軍隊並みの重武装をするマフィアグループとドッカンドッカン爆破しまくる中で激しい撃ち合いをしたり、「まだまだこんなアクションができるんだぜ!」と宣言しているみたい。

それでいて、目の前で何の罪もない人たちが殺されていき、しかしマフィアのボスは証拠不十分で逮捕できない、法が裁けないなら自分が裁くとばかりに突き進み、証拠捏造の秘密を知った男を見殺しにする冷酷なまでの狂気を漂わせるところは、円熟の極みです。最後にトーの背中に照準を合わせながら引き金を引かなかったのは、まだ警官としての良心が残っていたのか、かつでの同級生への憐憫の情なのか。

林家棟はありがちな最期でしたが、道路封鎖している中であんなスピードでトラックが走ってくるかってところが、詰めが甘くてもったいない。マフィアが軍隊顔負けの重装備を揃えられるのは、やはり海に面している香港という土地柄が大きいのでしょう。胡軍の役は、日本でいえば広域暴力団のトップみたいなもの。悪の元締めだとわかっちゃいるけど捕まえられないという。

林家棟の彼女役を演じた女優姚晨は、たぶん初めて見るけどエキゾチックで色っぽい顔立ちをしていて、なかなかいい感じです。劉徳華もまだまだアクション現役だぜ、と思わせる作品ですが、あんまり無茶しないでほしいなあ。

公式サイトはこちら

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