碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1708- 最近の腕時計価格が変 ?

2017-08-18 | テクニクス
 時計大好きの私だが、腕時計は以前購入した カシオとシチズンのソーラー電波時計を交互に使い始めてから買い替える気も失せてしまった。
正確で、巻き上げも電池の心配もなく1-2万円で購入したのに 時計機能としては完璧で壊れる心配も分解掃除も必要ないからだ。
 古いローレックスも持っているが、10年程使い時間が遅れ 分解掃除は 5万円と言われびっくりして それ以来机の奥に・・・正価35万円と言うプラチナベゼルで「お金が無くなったら質屋に・・」と、元々時計扱いだけでは無い似合わない時計だったが。

 「プレジデント」と言う硬派の雑誌があるが、それが最近 珍しく腕時計の特集をしたので今日 手に入れたので読んで見た処だ。
時間と言う、多くの人たちの共同生活に欠かせない要素は 個人の持つ 時計によって共有された、ところが 最近はスマホとか 街の電光時計とか家のテレビ画面・電気釜からレンジにまで 全部に時計があり 若い人のなかには腕時計も持たない人もいるのに驚く。時計は正確で、何処でも誰でも 確認出来る環境になっているのだ。
 機械時計と精密メカニズムと言えばスイスだ。しかし、一度は世界一となったクオーツ時計とか電波時計のハイテク電子技術は日本製が上らしい。
しかし、主力産業なのに両国共に 国外輸出は減少していると言う。私もそうだが、腕時計が 水に入れても衝撃を加えてもいつまでも正確で壊れず 身体の一部の様に一体化され 愛用品の域を越えてしまったのが その要因にあるのではないだろうか。

 メーカーも必死だ。生存を賭け 時計機能に趣向を追及したり 価格より先端のハイテク・シンボル的なステータスを狙い ダイヤモンドがキラキラ回る時計を見ると高価な異次元の品物になっている感じがする。
その結果、街には安いほど売れると言う時代の商品と貴金属扱いの高級品が混在して単純な時を測るだけの物に 数千万円から100円時計までの大きな価格差のある不思議な商品になった。
 100円時計もクオーツで非常に正確で、逆に数百万円の時計は手巻きで 巻き忘れると止まるが「そこが良い」言う客もいる。時計屋さんも売り場を分けたりして、顧客説明もやり難くそうだ。多寡が腕時計だが、時間以外の所が肝心なお客とか 「時々故障するのが時計らしい」とか・・好き勝手放題に品種が広がっているのだから。

 欧州勢は自動巻きなのにクロノメーターと言う精確さを誇ったり、地球地軸の傾きで真太陽時と平均太陽時の時間ズレを示す「均時差表示機構」を付けたり やたらに内部が見える高度で複雑なデザインなものが多くて機械好きには面白い。
日本勢は、シチズンの光発電エコドライブとか、カシオ・オシアナスのGPS電波時計など完全自動を目指し ハイテク駆使した腕時計で 欧州勢とは違う方向で中にはコンパスも高度計機能などの差別化をして この電子技術は世界に並ぶものは無いそうだ。

 当然、丈夫で長持ちする 良い物なら人は 買い替えせず愛用品となりメーカーもリピートまで期待していない。普通は、ここでこの業界は縮少してしまうのだが 幅広い特殊技術を保有する時計業界は 簡単には沈まないのだ。
次に目指すターゲットを、時計を所有することで権威を示せたり 美しく見えたり 品格を高められる物に方向を変換し メーカーは存続を図ることに自然にそうなったのだろう。
 生活必需品から高級趣向品の世界に向かうことが出来る技術があるから 人に提案出来るのだ。販売する時計屋さんと時計を買う客からすれば 単純な物に何でこんなに贅沢で しかもその価格差に呆れてしまうが 腕時計に頓着しなかった新しい市場開拓が生まれているのかもしれない・・・

 スイス・パミルジャーニー 「実質以上に過剰でなく、誇張を嫌い、真実のみを求める」派手さは無縁だと。高価格と自動巻き・・年金者には不向き(毎日、動かないし)

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