碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2404- 勉強しなくなった社会

2024-04-14 | 日記

 高度成長期には、働く周囲の人達はいつも本とか新聞を読んでいる人が多く 私も趣味も含めるが 本は欠かさなかったと思う、勤務も仕事の終業後 勉強会と互いの成果発表会が日常の様になっていた。その絵に描いた「勤勉な日本人」は消え、ここ数十年通勤車内は ゲーム・漫画とひたすら画面操作して イヤホンを付けた人達の風景に変わり 横の友人連れでも会話しないのも気になっている。

 今の経済と低所得で停滞した社会を反映しているが 世界比較で最も勉強しない国が日本だと言う統計がある。教育会社のベネッセが「日本の大人は学ばない」と言うキャッチで リスキング(学び直し)をを掲げているのも、教育サイトにも「人間教育・・教え込むから学び取る教育へ」「受講するから考えて自分の意見を示す教育に」と広告するのもそれに警鐘を鳴らしているらしい。

 今頃遅いと思うが これは企業と社員の間に「エンゲージメント・・契約・関係」が薄いと言う結果にも現れていた。企業も労働者もお互いに 何も期待していないので 社員教育も自己学習もせず 結果として企業業績も伸びず 社員所得も上がらず 国財政は国債発行で 円の価値は下がり その結果物価上昇となる悪い構造になったのだが このまま行くとどうなるのだろうか。

 世界に「ハンガーマップ」と言うのがある。世界中で紛争があり 今も8億人、10人に1人が飢餓に瀕しているそうだ。今はアフリカ中心で日本では無いが米の減産を奨励し食料自給率の低いこの国は輸入食料に頼るが、紛争で太平洋を含む シーレーンが封鎖されると半年も持たない内に食料危機になると言われている。

 所得が低ければ、職を変えるか 持つ技能を磨くか 社会が必要な別技能を学び 転社して所得を上げるとか 能力あれば起業するとか・・それには日頃の努力の積み上げが必要だが これは世界共通の働く人の考え方なのだ。しかしこの国は単身世帯が全世帯の4割の状態になり しかも 高齢化と 若い人には 学ぶ経済余力も無いと言う そこまで来てしまったのだろうか。

 

 HungerMap ・・世界は紛争地だらけ、現在右端の日本は無色だが・・ 

 

   教育サイトにある企業と従業員のエンゲージメント(契約とか関係の意味)

 

 プレジデントの記事から

 

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