春に申込みしていた「東北大学 男と女の文化史」が今日から開講すると言う案内が来た。
全国大学主催のGaccoは近年、最新技術とかマーケテング講座が増えて 歴史学習は不人気で無くなっていたが これは偶然見つけ応募していたものだ。タイトルは「男と女の文化史」と言うのだが、日本でも欧州でも時代の流れの政治には必ず男女の問題が重要な変遷のキーワードなのだと言う学問らしい。第一章の冒頭は「源氏物語」の解説から始まっているが、これは読んだこともなくて困ってしまったが ともかく第一章を学習始めたが 古文書解釈は難しいし 私に続けられるか少し不安に思うのは 宇宙の彼方に飛んでしまった立花隆氏の本を読んでしまったからかも知れない。
数日前から「宇宙からの帰還」を読んで実は、頭が宇宙の知識でかなり固まってしまった。米宇宙飛行士インタビューで始まる内容だが、飛行士は当然 理系・工学系・航空学系ばかりで その分野も達人だが 立花氏は医療・自然・地質・物理・精神宗教にも 専門性があり インタビューアとして手強い人だったのだろう。発射の瞬間と宇宙技術も詳しく聞き出しているが 今までとは違う精神面の変化と 宇宙での人間感情も質問しその共通する情報から 人間の脳細胞変化とか宗教感の変化までを 広い知識を持って受容し考察しているのが強烈だ。
宇宙旅行など今まで写真集でしか知らなかったが、これを読んで宇宙など何も伝えられていなかったと思った程だ。もう少し、知りたいと本屋に行くと「追悼 立花隆 特設コーナー」があり 分厚い本も興味あったが これは避け「サピエンスの未来」東大の特別講義を収録編が手頃で買ってきたが、これも「伝説の東大講義」と言うサブタイトルで会場も階段まで生徒の座る程で 翌年に数か月も渡った講義内容の雑誌連載され それがこの本らしいから楽しみだ。
今この二冊を並行して読んでるが彼が「知の巨人」と言われる所以も判るようになった。何が凄いのかと言うと知識は理科系と文科系に日本では分けて考えるが この方法で人類の進化の過程を知る事は出来ないと言う主張だ。若い人は「本情報は過去の知識」として敬遠するらしいが、自然界から生命が生まれ、猿の誕生から 更に人間に進化したと言われる事も 多様な変化がスパイラル状に続き気の遠くなる様な期間を経て進化となったもので 単純な直線では無い言う解説も 人類が未来のために残した壁画とか石とか皮に描かれた文字の様に 過ちを起こさないように残したのだろう。
全宇宙には一千億の銀河系があり その小さな銀河系の一つ一つに太陽系があり それを構成する九惑星の一つが地球なのだ、月面から見た地球は小さなマーブル玉程度に見えるそうだから宇宙飛行士は地峡に戻れるかどうかを考えながら見ていたと思うと想像を絶する。
月面には動くものも、風も無く大気が無いので夜は寒冷地獄、昼は灼熱地獄 でしかも重力も酸素も皆無な世界でしかも、時間も日付の観念も全く違うのだ。月は自転しながら地球を公転し地球は公転しながら太陽を周っている。何故、月明着陸出来たかと言うと、地球の一日は月の一日(日没)は53分に相当し アポロは二日間滞在したと言っても 早朝に着陸し直ぐに脱出し灼熱を避けていたそうだから 人類の科学には技術も凄いと思うのだが・・・。
百七十万年間、地球から一歩も出ずに育った人間は宇宙から見ればローカルで 何も判らない他の銀河系にも沢山存在する可能性もある・・太陽エネルギーが生命を作ったのなら 無数の星である他の太陽も 他にも同じことが起きているらしい。
最新技術を自画自賛している 今の人間など無視されても良い様な田舎者だらけとしか思えないが、この世に上空の彼方から人類の生体を眺めていたこんな知識人がいたことが信じられない。
東北大学の提供する通信講座から
神戸のジュンク堂のページから