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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2107- オンライン講座が始まる

2021-07-14 | 学習

 春に申込みしていた「東北大学 男と女の文化史」が今日から開講すると言う案内が来た。

 全国大学主催のGaccoは近年、最新技術とかマーケテング講座が増えて 歴史学習は不人気で無くなっていたが これは偶然見つけ応募していたものだ。タイトルは「男と女の文化史」と言うのだが、日本でも欧州でも時代の流れの政治には必ず男女の問題が重要な変遷のキーワードなのだと言う学問らしい。第一章の冒頭は「源氏物語」の解説から始まっているが、これは読んだこともなくて困ってしまったが ともかく第一章を学習始めたが 古文書解釈は難しいし 私に続けられるか少し不安に思うのは 宇宙の彼方に飛んでしまった立花隆氏の本を読んでしまったからかも知れない。

 数日前から「宇宙からの帰還」を読んで実は、頭が宇宙の知識でかなり固まってしまった。米宇宙飛行士インタビューで始まる内容だが、飛行士は当然 理系・工学系・航空学系ばかりで その分野も達人だが 立花氏は医療・自然・地質・物理・精神宗教にも 専門性があり インタビューアとして手強い人だったのだろう。発射の瞬間と宇宙技術も詳しく聞き出しているが 今までとは違う精神面の変化と 宇宙での人間感情も質問しその共通する情報から 人間の脳細胞変化とか宗教感の変化までを 広い知識を持って受容し考察しているのが強烈だ。

 宇宙旅行など今まで写真集でしか知らなかったが、これを読んで宇宙など何も伝えられていなかったと思った程だ。もう少し、知りたいと本屋に行くと「追悼 立花隆 特設コーナー」があり 分厚い本も興味あったが これは避け「サピエンスの未来」東大の特別講義を収録編が手頃で買ってきたが、これも「伝説の東大講義」と言うサブタイトルで会場も階段まで生徒の座る程で 翌年に数か月も渡った講義内容の雑誌連載され それがこの本らしいから楽しみだ。

 今この二冊を並行して読んでるが彼が「知の巨人」と言われる所以も判るようになった。何が凄いのかと言うと知識は理科系と文科系に日本では分けて考えるが この方法で人類の進化の過程を知る事は出来ないと言う主張だ。若い人は「本情報は過去の知識」として敬遠するらしいが、自然界から生命が生まれ、猿の誕生から 更に人間に進化したと言われる事も 多様な変化がスパイラル状に続き気の遠くなる様な期間を経て進化となったもので 単純な直線では無い言う解説も 人類が未来のために残した壁画とか石とか皮に描かれた文字の様に 過ちを起こさないように残したのだろう。

 全宇宙には一千億の銀河系があり その小さな銀河系の一つ一つに太陽系があり それを構成する九惑星の一つが地球なのだ、月面から見た地球は小さなマーブル玉程度に見えるそうだから宇宙飛行士は地峡に戻れるかどうかを考えながら見ていたと思うと想像を絶する。

 月面には動くものも、風も無く大気が無いので夜は寒冷地獄、昼は灼熱地獄 でしかも重力も酸素も皆無な世界でしかも、時間も日付の観念も全く違うのだ。月は自転しながら地球を公転し地球は公転しながら太陽を周っている。何故、月明着陸出来たかと言うと、地球の一日は月の一日(日没)は53分に相当し アポロは二日間滞在したと言っても 早朝に着陸し直ぐに脱出し灼熱を避けていたそうだから 人類の科学には技術も凄いと思うのだが・・・。

 百七十万年間、地球から一歩も出ずに育った人間は宇宙から見ればローカルで 何も判らない他の銀河系にも沢山存在する可能性もある・・太陽エネルギーが生命を作ったのなら 無数の星である他の太陽も 他にも同じことが起きているらしい。

 最新技術を自画自賛している 今の人間など無視されても良い様な田舎者だらけとしか思えないが、この世に上空の彼方から人類の生体を眺めていたこんな知識人がいたことが信じられない。

 

 東北大学の提供する通信講座から

 神戸のジュンク堂のページから


2105- 適者生存は間違い ?

2021-05-18 | 学習

 企業も人間も「適者生存の法則」」と言う言葉が 環境に適していない生き物は自然淘汰されると言う意味で良く以前から使われていた。

 大昔、甥の兄弟がいて子供の頃に兄が学校で教えられ得意そうに「勉強が出来ない奴は、自然淘汰で生きていけないんだ」と弟に言い 成績の悪い弟は「僕は生きられない」と言って一人で泣いていたと大人たちの笑い話になっていた事がある。


 多分これはダーウィンの「種の起源・・動物は進化する」と言う中から出たと思うが 実は解釈が拡大されて独り歩きした言葉らしい。更科功著 「絶滅の人類史」それと山口周著「武器になる哲学の両方に登場する地質学者で哲学者でもないダーウィンは、動物の進化論をその多様性として書いた文献が 没後に人間の進化と言う解釈に置き換えられて語られる様になってしまったらしい。
 ダーウィンの原則は3っ、「突然変異・・生物の個体には何に属していても様々な変化がある、遺伝・・その変異の中には親から子に伝えられるものがある、自然選択・・変異には自身の生存・繁殖に有利な差を与える物がある」と言うもので、ポイントは最初の突然変異と解釈するのが正しいそうだ。

  現在の人類祖先 ホモサピエンスは二百年前に登場し、食料を求めてアフリカから大陸に移動する遊牧民生活をしていたが  一万年前に農業が始まり 地球上各地に定住するようになり種族も多様化したと言う。その間の強いDNAとか優秀な頭脳だけで人間が進化していたなら もっと優れた人類ばかりになっていた筈だが 何百年経っても 正しいリーダーは現れず 悪事をする人間も後を絶たない。

 地球上の弱い動物も存続しているし 例えば緑色のカメレオンも、目立ちすぎて直ぐ他の動物に食われ絶滅する筈が 未だ生存している様に 遺伝には伝承エラーが常に現れて 突然変異した人間が混在しながら今も存続していると言う事の様だ。南極と熱帯では、夫々の環境に対応しなければ生きられない・・と言うのは理解するが、それでも適さない動物は生まれてくる。

 人類誕生から数万年、数百年経ち 進化してきたと言う事も 実は人間の独りよがりで 退化している事も在りうるし 情報化時代など無視して昔ながらに生きる人もいる。現在も多様な動物と比較してあまり変わりはないではないかと考えれば 気が楽になる。

 

 NHKの人類の歴史・・から

 

 


2001- 新しい時代は、ニュータイプで

2021-01-31 | 学習

 山口周氏の19年にダイアモンド社発行の本を購入した。彼の言う未来を描くその背景をもっと知りたくなった、コロナ前に出版された内容だがこれを読むと考えの背景もが更に理解出来た。

 これも途中なのだが、世の中の変化が急激になり米国500社の企業平均寿命が50年前は60年だったが 今では20年足らずになっているらしいが 国内企業もそれ以上なのだろう。情報化・グローバル化と言うより現代社会の困りごとも情報化で一挙に解決し 物不足も大量生産で 廃棄物ばかり蓄積する過剰生産で全てが解決されたのだ 当然 物余り社会で大企業も不要で 倒産縮小して行くのもその影響だが 一生懸命に働く事が良い とされる古い常識が未来の障害になっているのだと言う。

 日本は、経済で欧米に追い付いたのは30年前の事だった。明治時代から 追い越す目標が常にあった事に慣れてしまい 目標が見えなくなると途端に経済成長は止まってしまった。 次の将来ビジョンが自身で描けなかった事が原因だと言う話だが それも当たっているのかも知れない。ニーズが満たされてしまい、解決能力ばかり優れている秀才がいても 問題を発掘する能力が枯渇してしまった現代は 既に需要と供給のバランスが 崩れているのだが その現況を現代人の多くは 気が付かず 過去の経験に頼る無駄な努力をしていると言う 指摘もある。

 人の寿命が百歳時代になり、企業も仕事も短命化すると 一生に複数のキャリアを持つ働き方になり 80歳位まで働かなければならない世界は 想定すら出来ないが 今までが「問題を解決し、物を作り出す能力」から「問題を発見し、意味を創出する」世の中の変換点に来ていると言う。

 これからは過去の正解を持つ秀才とか経験者は不要となり それよりも創造的でアートな感覚を持つ ニュータイプな若者が 社会に希望が持てる新ビジョンを建て その実現にオールドタイプの人達と努力する社会にしなければ これからの未来は無いと言う事も これは叔父さんにも理解できた。今までは「未来はどうなるか」と言うのではなく、「未来をどうするか」と言う観点で 未来を構想出来る優秀な人材が必要が必要となり 記憶力は 既にある AI に任せれば良いと言う今までとは真逆の世界に来てしまったのだと。

 家の近くはキャンパス前と言う駅名の通リ、4大学と高校もあるので登校・下校時に乗った電車は 学生たちで満員になってしまう。マスク姿でも元気に楽しそうに騒いでいる彼らの様子を見ていると、未来も明るくて何も心配はない様な気がするのだが ・・・。


2101- 若さに学ぶビジネス その2

2021-01-07 | 学習

 先日、やっと手に入れた本・・最近のマンモス書店は 目指す本を探すのも一苦労 、店の端末で所在を調べ 大量の棚の間を探し 店員さんを呼び やっと下の方の書棚に見つける。「ビジネスの未来」著者山口周氏 を読み始めたが、経済とビジネスの低迷している現在状況が少し理解出来た気がしている。

 内容は今までの「経済を成長させないと 国の存続は無い」と言う経済常識は 基本的に終わっていると言う指摘だ。これは世界中の経済学者の認識で、資本主義の上昇曲線は終わり 物不足は解消し生活満足度も向上した高原社会に既に到達しているのに 過去の毎日努力して「明日を良くする」ことに未だに邁進しようとするから不安とか鬱病が世界的に増えているのだと。山頂に辿り着いているのに、未だ登り口を探していると言う状態を言っているらしい。

 経済成長を成功させた分業化システムは150年前の富国論アダム・スミスがの生産性を上げる手法の提唱だが 同時に労働者は何も考えない無知で愚かになり精神は疲弊するだろうと言っていたそうだ。毎日働いてきたのに、その理由も判らずに文明社会に辿り着いたが 確かにそこにいる人間性は皆 薄くなり 今は途方に暮れている状態なのかも知れない。

 豊かになっても人は生きている事に意味が無いとか、ただ生存しているだけでは生きられない。今までは経済成長さえすれば幸福になると毎日励んできたのだが これからは物を持つ欲では無くて人間性向上に変えた活動に切り替える変換点が今なのだと言う。では人間性の回復とは「 生きるに値する社会・社会課題の解決・企業活動の文化的価値の創造」に目指す方向を変えることだろう。

 経済でも内容は少し哲学的なので私には難解なのだが、今生きている人類の経済発展させた世紀は 長い人類史から見れば 経済が異常成長した期間で それを元の緩い成長曲線に戻る端境期に我々は今いると言う様な事らしい。

 コロナ禍と国内不況の経済成長をどうするのか・・いろいろAI、DX、NewNormal など過去の経済著名人の言葉を探して読んできたが、この見方をすれば米大統領交代の対立 暴動騒ぎなど民主主義代表の国も 裕福過ぎた不満が充満し同じ道を追随した日本の長い経済停滞も 問題も山積も理解出来そうだ。これも 政治家ばかりのせいでなくて時代の大きな変換点にいるのを 働きバチの習性が残っている叔父さん世代にはは気付く事が出来なかったのだろう。

 改めて現在は未知の凄い高原社会に 我々はいるのだと考えると 現代も面白いしコロナ禍が加速させるだろうと言う意見も そうかも知れないなといろいろ考えは尽きない。

 まだページ途中で、先の展開は楽しみだが 経済一辺倒から 人間性回復への転換は難問だが コロナ禍で出来た時間でそれを考えたり準備する機会を天が与えたのかも知れない。


2101- 若さに学ぶビジネス その1

2021-01-06 | 学習

 新しい年明けで 81才になった元日、この年最大のイベントの東京五輪記事がトップを飾り コロナ禍の中 開催可否の大論争だろうと 予想したがどのメディァもこれを避けていたようだ。 自国の事なのに 嫌なことは関わりたくない国民性の配慮か、メディアも五輪スポンサーだから避けたのか。・・だとしても中止・延期意見が7割も占めるこの話は別で自由な論争が消えしまったのは 何かこの国も別の病気に罹ってしまったらしい。

  そんな中にネットで明るい記事を読んだ。ホンダ・ジェツト機を開発から販売まで手掛けて世界から注目されるCEO藤野道格氏の話だった。彼は1960年生まれで一機5億円も日本初のビジネス・ジェツトの開発から生産まで手掛け年35機を二年間続いて納入し 今、世界で一番売れている小型ジェツト機なのだ。

 発想は翼上にエンジンを配置したユニークさが機内居住性の確保となり、初代シビックで世界から称賛された様な事になっているようだ、過去二年間に35機程の納入実績も上げ 受注残も多く抱えているから 最近にない国産の偉業だが 超音速旅客機もベリーライト・ジェツト(個人ジェット機)も 途中で挫折し定着も実現も出来なかったのに ホンダジェツトだけが それも僅か 一代で開発から販売まで達成したビジネス・スピードにも注目されている。

 私もこのシンプルで美しいフォルムは気に入り壁紙にもつかっているのだが 彼は東大卒業しホンダに入社したが、航空を目指す社方針で ホンダ米拠点で航空分野を学び 航空宇宙論文で多くの賞を受け、米国で製造ライセンスを取得して国産機としての事業を成功に導いた人物だが 日本にいたら成功は出来なかったと言う。

 米ボーイングは常に正しい・・と言う思い込み、国内航空制度とか日本語の壁、こんなものは過去で DX(デジタル・トランスインフォーメーション)の新時代には知識としては必要だが 手法は通用しないと言う事なのだろう。

 日本は今、50才以上の人が6割を占める高齢化で 4年後には75才以上が4人に一人の超高齢化社会になるそうだ。経済成長が止まった嘆いても、過去の回復などはもう望めない  つまり 我々は20年前に高原に登り着いていて「もう働かなくても良いのだよ」と言う位置にいる・・その認識で次に踏み出す必要があると 1970年生まれの哲学者 山口周氏の著書に書かれていたが 彼もこれからの新時代を拓いてリードする 若い有識者の一人なのかも知れない。どんな時代にも 道に迷った時のコンパスは常に若者であることが正常なのだから。

  ホンダ・ジェツトの記事から