えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

マネー川柳

2015-10-24 09:33:14 | 歌う

              ・・・ マネー川柳 ・・・

 ♦ わがメモはマネー川柳待ちわびる柳の木下に佇みながら  松井多絵子

 第12回オリックスマネー川柳の締切りは11月25日、あと1か月である。大賞は30万円、賞金総額100万円。こんな大金は無理でも、優秀賞は1万円、20句にあたえられる。私たちの生活はお金に密着している。スーパーの買い物で1か月に1万円節約するのはかなり大変である。葉書1枚に1句で1万円、30万円なんてこともあるなんてオイシイ話である。

       ★ 壁ドン!と アベノミクスの 音がする

 昨年の大賞作品である。ハガキに住所、氏名、性別、年齢、職業、電話番号を明記の上、
1枚のハガキに川柳3句まで。雅号(ペンネーム)。選者:尾藤一泉(川柳家)

 〶134-8788
   日本郵便株式会社 葛西郵便局 郵便私書箱第27号「オリックスマネー川柳」係 

 マネー川柳は、貯める、増やす、使う、借りる・・・など日常のワンシイーンの「お金」に対する思いなどを五・七・五に託して応募する。世相や時流を捉えた句が望ましい。川柳は今から250年も前に興った庶民文芸である。俳句と同じ五・七・五の世界である。ただし入選するには昔ながらに言われていることではダメだろう。作者独特のナウイ視点の作品が求められている。お金なしには私たちは生きてゆけない。時には喜びとなり、苦労にもなる。さらに事件などの原因にもなる。お金を通して人間の弱さや強さがうかがえる。

      とにかく作って投稿してみましょう、オリックスマネー川柳

                      10月24日  松井多絵子

 

 

 

 


子供を産めるロボット

2015-10-23 09:27:11 | 歌う

             ♦ 子供を産めるロボット ♦

   ♦ ロボットがロボットを産む産院を知っているのはロボットだけか  松井多絵子

 ついにロボットが子供を産めるようになった。人の手を借りず母のロボットが子供ロボットを出産した。開発したのはチューリッヒ工科大学。生物模倣ロボットなどを研究し実績を残している日本人の飯田史也博士。母ロボットはコマンド入力さえ行えば人間の介入やコンピューターのシュミレーションなしにロボットを生産する。この記事を読み私は怖くなった。そのうちにロボットが人間を、地球を支配するかもしれない。すでに支配されているのだ。

   ♦ ロボットがロボットを造っているのかも「東京五輪おもてなしロボ」

 東京五輪はあと4年何か月後に迫ってきた。会場の集まる湾岸地域をロボットが来場者と音声でやりとりし、道案内や写真撮影をする。固定式・移動式の計1千体が、人の動きを常にインターネット経由で本部に送信。膨大なデータを解析するとこれから混雑が起きることがわかり、ロボットは人の誘導を始める、、。

 東京の湾岸地区にある芝浦工業大学が中心になり 「五輪おもてなしロボット」 の開発を進めている。近くに拠点のある東京海洋大学、産業技術総合研究所、東京都立産業技術研究センター、産業技術大学院大学と「ベイエリアおもてなしロボット研究会」を組織。技術を持ち寄り、五輪後には地域の見守りでの活用など、社会の役に立つ実用化をめざす。

 開発中のロボットの名前は「コンシェルジュ」、 おしゃれなの名前だ。中学のころからロボット開発に関心があり研究室に入った4年生の学生は「人と直接関わり、人を直接助けるロボットをつくりたい」と意気込む。がんばって欲しい。しかし面倒なことはロボットに任せていたらロボットの勢力が強くなり、人間は支配されてしまうのではないか。

   ♦ ロボットのように問診する医師よ、アナタに会うため1時間待った

                     10月23日  松井多絵子

 


悩まない脳

2015-10-22 09:28:25 | 歌う

              ・・・ 悩まない脳 ・・・

 ♦ 新聞をひらけば脳という文字が、脳は悩むという字に見える  松井多絵子

 「どうでもいいことで悩まない技術」 これは本の題名である。著者は柿木隆介、生理学研究所教授で神経内科医である。脱!イライラ・不安・緊張・悲しみ・嫉妬、 でも人間は、訓練によって進化していく、 だから「悩まない脳」の作り方を知らなければならない、とのこと。

 「悩む」のは心ではなく脳らしい。悩むという字は脳という字によく似ている。頭脳と心臓はかなり離れているのに、脳は心の仕事もするのか。感情は見えなくても脳の構造や働きに関心を向けると、その脳の働き方から心を推測できる。脳のメカニズムは非常に精密、コンピューター以上に精密だ。思考の回路。感覚の回路、生命の回路などミクロの単位で働くそうである。

 ♦ どうしたらいいのだろうというような砂丘斜面のわれの足あと

 心療内科などに通っても「なかなか治らない」という人に共通しているのは、感覚や感情を無視し思考にとらわれている、自分を辛くさせている思考を頭から追い出すことができない。自分のために生きている人とそうでない人。成功する人と失敗する人。問題がすぐに解決する人、もっと複雑にエスカレートする人は自分を大切にしていない人らしい。

 物事がうまくゆかない人は脳の回路がうまく働かずつながらず、統合されていない。使わなかったため、退縮している、育っていない、切断されている。脳の回路が休止していたら、刺激してやればいい。起こしてやればいい。例えば不安を解決する3つのアクションを考える。私はまず旅のDMをひらく。楽しかった思い出に浸る。これから行く旅先をさがす。行く先の名所や景色、グルメをおもう。私の脳はいま紅葉の紅が広がっているだろうか。

      ♦ 紅葉の木下に立ちてすっぽりと紅葉かぶりわれは木となる

                       10月22日  松井多絵子


あるきだす鈴木加成太

2015-10-21 09:26:22 | 歌う

            → あるきだす鈴木加成太 →

 昨日夕刊☀あるきだす言葉たち は今年の角川短歌賞の鈴木加成太。11月号角川「短歌」に受賞作が発表される。その4日前に彼の近詠「404研究室」を読むことができた。

 ♦ 鍵穴に満ちているのは月の匂い、研究室のドアノブ冷えて

 八首連作の「404研究室」はこの歌から始まる。作者は現在、大阪大学文学部4年生。
研究室の鍵穴の月の匂い、冷えているドアノブを引けば荒涼とした月の世界、孤独の世界が広がるのだろうか。高校2年のときに短歌を始め、文学部を選んだ鈴木加成太、これは筆名らしい。加成太は彼方か。文芸の世界は彼方の月のように思えるのだろうか。

 ♦ 回る椅子ぽかんと回す珈琲の湯が沸くまでのねむたい遊び

 ♦ ホチキスの痕よりやわらかな歯型 飲みさしの紙コップの縁に

 鈴木加成太は短歌を詠むことは難しくない、そうである。日常のイメージを無理やり31文字に当てはめるだけで、すっと短歌になっちゃうことが多い。彼は短歌を支配できるのか。

 ♦ 「淋しい」 を指す七通りの言い方をオルゴール語はきらきらと待つ

 「オルゴール」を詠むと甘い歌になるので私は避ける。淋しい、、きらきら も私は避ける。しかし「オルゴール語」とは、しかも「淋しい」は七通りの言い方があるとは、、。

 ♦ 潮騒の色のインクが足りないとプリンタが紙の呼吸をやめる

 インク不足でプリンタの印刷ができない。ただそれだけのこと。私は昨日も印刷できなかった。潮騒の色のインク、プリンタが紙の呼吸をやめる。日常のよくあることを新鮮な表現で詩にしてしまう、詩にすることができるのだ、22歳の鈴木加成太は。

    加成太さま  3日後の角川短歌賞「革靴とスニーカー」を楽しみにしてます。

                            10月21日  松井多絵子  、


「うたつかい」 より七首

2015-10-20 09:33:03 | 歌う

          ✾ 「うたつかい」 より七首 ✾

 二日前に 「うたつかい」 という歌誌が送られてきた。私のブログを読んでくださる方からである。2015年秋 第24号。毎月100人以上の投稿者、選歌という制度がないため、投稿した短歌は全て掲載されるらしい。24号のテーマ詠「乗り物」、まず乗ってみる。

 ♦ 新しい乗り物として魂はたまたま僕を選んだ、のか  飯田和馬

 ※ 魂という言葉は深刻なので私は詠まない。この1首は軽く詠みながら重い内容である。

 ♦ 坂道で追い風受けたTシャツは船の帆になり少年になる  岡本真帆

 ※ Tシャツは白であろう。坂道の追い風が作者を船に乗る少年に、辺りを青海にする。

 ♦ 二歳には二歳の悪夢、君がまた眠りにつくまでわれは乗り物  金澤和剛

 ※ 二歳は作者の子供だろう。その子を背負う自分の背中を乗り物に例えている。2歳児でも夢は、時には恐ろしいかもしれない。鋭く、新鮮な表現である。

 ♦ 風を切り自転車を漕ぐわたくしはいま新しい風を産みます  キョースケ 

 ※ 風のなか自転車を漕ぐ作者が風になってゆく、シンプルで気持ちのよい1首である。

 ♦ 高速のバスに揺れつつうかうかとはじまりそうな行方を思う  香村かな

 ※ 旅のはじめの期待と不安。バスを空まで走らせてゆくような高速道路は。

 ♦ 「ものわかりの良い」は褒め言葉だろうか おくれてやってくるバスを待つ 小林ちい

 ※ 話せばすぐに「わかった」という人はアテにならない。じっくり考えてほしい。

 ♦ お迎えの馬車は立体駐車場3階Aで待機している  嶋田さくらこ

 ※ 「お迎えの馬車」はシンデレラ物語など、メルヘンの世界の乗り物である。その馬車が立体駐車場3階Aで待機している。この飛躍が鮮やかだ。作者の島田さくらこはツィツターでお馴染み、つばの広い帽子を斜に被り顔が分からない。「おはら風の盆」の女を思わせる。新鋭短歌シリーズで第一歌集『やさしいぴあの』を刊行している。「うたつかい」の編集長。
             

     昨日買ったカボチャを切ったら私に馬車が来ないような気がして、、、。

                         10月20日 松井多絵子