えくぼ

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わたしのチュニジア

2015-10-10 09:41:19 | 歌う

            ・・・ わたしのチュニジア ・・・

 もう1度ぜひ行きたいと願っているチュニジア。この7月17日のテロによる襲撃事件は悪夢であって欲しい。ノーベル平和賞は「チュニジア国民対話」組織に決定。うれしい。我が家のサボテンたちも喜んでいる。10数年前の秋にチュニジアを訪れたとき、サハラ砂漠近くのホテルの庭のサボテンの大きな木から葉を2枚頂いて秘かに持ち帰った。これは違法行為かもしれないが10年以上も前のことなので時効だと私は思っている。そのサボテンが居間の鉢植えで根付きどんどん増えて5つの鉢植えになり、みな元気なのである。今度チュニジアへ行ったら、このサボテンの葉2枚をあの国のどこかに植えるのを楽しみにしている。

                わたしのチュニジア十首   松井多絵子 

       サングラスかければ砂漠はあの冬の東尋坊の荒海となる

       ラクダの背に跨り二階のベランダの手すり跨りゆれるがごとし

       われの乗るラクダよお前は何歳か贅肉のなきこの背この首

       風が来て砂が飛びかい目つむれば風のいさかう音のみとなる 

       まなうらよサハラ砂漠の風紋をこの線描を忘れてはならぬ

       のぼりゆく最後のひとりとなり我は砂丘を見上げ空を見上げる

       あえぎつつ砂丘を登りのぼるとき遠き夕日に見られていたり

       どうしたらいいのだろうというような砂丘斜面のわれの足あと 

       オアシスの店にてバラの花を買う風の作りし砂岩のバラを

       「孤独とは砂漠のことだと思います」 サハラより日本へ葉書一枚 

                                        歌集『えくぼ』より

                           10月10日  松井多絵子


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