えくぼ

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短歌結社賞あれこれ

2014-09-02 08:59:55 | 歌う

           ✿ 短歌結社賞あれこれ ✿

 美文字老女A子は優雅な文字ゆえに玉の輿に乗ったのだ、と私は思いい込んでいたが、プラスアルファーがいくつもある。その一つは気配り。たとえば私の投稿歌が新聞や雑誌などに載ったとき、 「おもしろい歌ですね。拍手」 などと絵ハガキをくださる。何十首ものなかの一首。よく私の歌に気がついてくれたとうれしくなる。絵葉書に一言だが私への気配りが伝わってくる。「賞をいただいても、仲間から無視されて淋しい」 という方も多い。情報を知らず、ご挨拶をしそこなうことのないように、結社賞についてお知らせします。現代短歌新聞9月号に掲載されていますので新しい情報かと思います。

✿ コスモス 純黄賞  

 山口照子  「ひとつまみ」「少々」「適宜」本当に知りたきことはいつも曖昧

 中村敬子  ぼやきつつ幼なじみが串を打つ道幅せまき北商店街

✿ 塔新人賞  「記録」

 佐藤涼子  人間はいつか死ぬとは知ったつもりでいたあの日まで

✿ 塔短歌会賞  「無限遠点」

 北辻千展  今朝の夢とうつつをつなぐのりしろが朝霧ふかき駅にはありぬ

✿ 覇王樹賞  「一心に」

 宮本照男  一心に花びら掴むとさしのばす両の手のひらひらりと抜ける

  花薔薇賞(覇王樹)  小西喜弘

          刻みては飛ばす作業を繰り返し除雪に一日使ひきりたり

✿ 日本歌人賞

   高橋淑子  うす紅の花はまぼろしわが裡のある旋律に降りて止まざり

   松谷東一郎  もしかして火薬の匂ひ運びしか白十字の花を風がなでゆく

 日本歌人新人賞  

   須藤未奈子  三十歳何か始まる心地してまつさらなノート一冊買ひ来る

 

  受賞された皆様おめでとうございます。さらなるご健詠を。 9月2日 松井多絵子

                


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