えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

傘は杖にも凶器にも

2013-07-28 14:14:41 | 歌う

            ☂「傘は杖にも凶器にも」☂

✿ラウンジより見下ろす街に傘の花あまた咲きいて動きやまざる
                         歌集『えくぼ』より

 さまざまな傘が行きかう雨の日の街。ビルの窓から見下ろせば傘は動きまわる花。流れている花にも見える。「チャレンジ老女A子」は短歌と俳句の二刀流。写真はコンクールに入選する腕前。でも彼女は丘登りで腰痛になってしまった。杖をつくとオバアサンに見えるので柄の長い傘を杖にしている。雨傘にも日傘にも杖にもなる「傘ってありがたいわ」と彼女。
その「ありがたい傘」が凶器になる。東京都の「ヒヤリ・ハット調査」から。

1、大雨の日、ビニール傘が強風にあおられて折れ、その破片で指にケガ。18歳、女性
2、前の人の傘が風に飛ばされ顔に当たった。 58歳、男性
3、歩道に捨てられた傘が自分の方に飛んできた。65歳、男性
4、傘をさして自転車に乗った学生が猛スピードでぶつかってきた。56歳、女性
5、風で傘があおられて転び、膝をすりむいた。33歳、女性

 ゲリラ豪雨が相次ぎ、傘を使わなければならない。強風時に壊れにくい「耐風傘」も売られているが強度にこだわりすぎると危険。体ごとあおられてケガのもとになる。自転車に乗りながらの傘さし運転も危険、周囲の人に危害の場合、東京都では「五万円以下の罰金」とか。

 ㊟ 壊れた傘は道に放置しないこと。

 傘の花を眺めていたらこの世の外に飛ばされるかもしれませんね。
                     7月28日   松井多絵子