えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

おいしい思い出、川床料理

2013-07-04 14:10:52 | 歌う

           「おいしい思い出、川床料理」   

 真夏の京都市内と比べて気温が10度も低いと言われる貴船の川床。川の真上の床板のひんやりしていたこと。昨年の今頃のことですけれど。

        ★ 貴船のほうたる 六首    松井多絵子

古都に来て昼すぎの坂のぼりつめ紫陽花の群れに囲まれている

七月の三千院のあじさいの老いたる青にわれは安らぐ

三十度のままの夕ぐれ山裾の杉に触れればひいやりとして

貴船にてこれが最後の晩餐のように川床料理味わう

唐揚げのアマゴ、塩焼きの鮎たぶんこれらは川の若き魚たち

暗闇にささやく声が、ほうたるの求愛はあの光なんだよ

※ささやかれたのは私ではありません。でも川床料理は「最後の晩餐」になることなく、おいしい思い出になりました。 7月4日 松井多絵子