新型コロナウイルス 院内感染

ＷＨＯ、厚生労働省は、新型コロナウイルスは空気感染しないと言っている。空気感染する伝染病は、3つしか発見されていません。 結核、麻疹（はしか）、水疱（水ぼうそう)です。
「結核」は過去の病気では有りません。日本では今も毎年約18,000人が新たに結核を発症し、毎年約1,900人が結核で亡くなっています。

結核とは　（Wikipediaより）
中国前漢時代のミイラから結核にかかった痕跡が確認されている。日本では青谷上寺地遺跡（鳥取市）で出土した弥生時代中期の人の背骨に結核の痕があり、朝鮮半島の島に埋葬されたほぼ同時期の人骨にも結核の痕がある。日本古病理学研究会会長の鈴木隆雄（桜美林大学教授）は、結核は中国から朝鮮半島に広がり、渡来人を通じて日本列島に上陸したと推測している
世界保健機関 (WHO) によると、結核はHIVの次に死者の多い感染症であり、2013年には900万人の患者が発症し150万人が死亡した。戦前の日本では、結核をはじめとする感染症の流行や、それに伴う死亡率がとても高い水準にありました。
結核は、結核菌（Mycobacterium tuberculosis）に感染することで引き起こされる感染症です。結核菌は長さ１～４ﾐｸﾛﾝ、幅0.3～0.6ﾐｸﾛﾝ（1ﾐｸﾛﾝは1000分の1ﾐﾘ）の棒状の菌で、 表面はロウ状の物質の丈夫な膜で覆われ、いくつもの菌がくっつきあって房のようになっているのが特徴です。分類学的にはハンセン病を起こすらい菌とともに「抗酸菌」という仲間に属します。空気中に存在する結核菌を吸い込むことが感染（空気感染）のきっかけとなることから、肺に影響が及ぶことが最も多いです。肺に感染して症状を引き起こすことが多いので、咳や痰などが主要症状として知られています。肺に取り込まれた結核菌は症状を引き起こすことなく肺内に居座ることがあります。感染者の免疫力が低下すると活動を始め、症状を引き起こすことが多いようです。せきとたんがでて、微熱が続きます。また、息苦しい、胸が痛い、食欲がないなどの症状も現れます。このように、症状がかぜに似ているため、そのまま放置してしまい、重症になってから、初めて受診される方も少なくありません。せきや微熱が2週間以上続く場合には、自己判断せず、かかりつけ医にご相談ください。
【肺結核の症状】
せき、たんが出る
微熱が続く
胸が痛い
全身がだるい
息がきれる、息苦しい
食欲がなくなる
体重減少
血痰、喀血など

結核院内感染対策
感染は、結核菌を排菌する患者からの咳などで飛散し、空中に浮遊する結核菌を含んだ感染性飛沫（飛沫核）を別の人が吸入することにより起こる空気感染です。結核病棟の空気が一般病棟に流れ込まないなんらかの対策が必要である。施設に関しては、病室であれ急患室処置室であれ、（前室付）陰圧室とし、陰圧換気陰圧でドアを開けても結核菌が部屋の外へ出て行かないような気圧の安定を維持する。高換気、HEPAフィルターユニットによる室内循環換気システム、HEPAフィルター付室内浄化ユニット、天井吊り下げ式紫外線照射ユニットも紫外線空気殺菌器の設置結核菌を紫外線で殺菌の諸設備の有効な組み合わせで室内の空気浄化を達成する。また、1日に何度も空気を入れ替えます。専用エレベーター結核病棟へ向かうエレベーターを専用のものにします。 結核患者と健常者が同じエレベーターに乗ることを避けるためです。看護師は、N95マスクをしっかり装着しているため、 結核菌に触れても感染しません。 当然ながら、このマスクは結核内科の医師なども装着しています。しかしながら結核病棟全体を陰圧化することは不可能なので、結核病棟の通常の出入口を１カ所にして、一般病棟との境界部のそこに陰圧の前室を設けることが勧められる。もちろん、結核病棟の換気は独立排気である。　


※結核菌は長さ１～４ﾐｸﾛﾝ、幅0.3～0.6ﾐｸﾛﾝの棒状の菌、新型コロナウイルスは0.1ﾐｸﾛﾝのウイルスで、新型コロナウイルスのほうが小さい。それなのに結核菌は空気感染するがウイルスは空気感染しないというのは何故だろう！
今、新型コロナウイルス感染において院内感染が大きな問題となっている。院内で感染者が出れば集団感染に繋がるからである。だが院内感染しないのが結核病棟です。施設の内容が違うと医療関係者から声が上がると思いますが、上記の施設の内容を知った時にあまりにも普通の病院との違いに驚きました。
※つづく