
昨日は随分横道に入りました(反省) しかし世の中`捨てる神あれば拾う神あり!ですね。
私が受けたこの会社の面接は至って簡単でした。 免許証の確認、それだけです。あとは雑談でした。私の免許証は幸いにもきれいでしたから、 *きれい…つまり免停などがなかったのです。
割りとスムーズに話が進みました。 簡単な質問が済むと実地があります。
クラウンで町中をグルッと回るのです。特段難しいはずもなく実地も無事終わりました。待っている間他の受験者を眺めているとみんな若いです(笑)そうですねぇ…30代から40代がほとんどじゃあなかったでしょうか(笑)
それに比べてこっちは50才どう見たって若い方が有利でしょう。それは幾つも受けた面接でいやと言うほど体験してきましたから…『今度もダメだろうなぁ…』私は知らず知らずのうちに負け犬になっていました。 ただ試験官の方が『この仕事は若い人はだめなんだよなぁ』と本気ともつかない口振りでおっしゃっていたのが少し頭の片隅に残っていましたが、そんなものかなぁ…くらいにしか思っていませんでした。翌日携帯が鳴って出てみたら採用の連絡でした。
あれほど苦渋を舐めたいくつもの採用試験もいざ受かる時は実にあっけないものでした。
担当者からの電話を切ったあと嬉しさよりもなぜか安堵感が大きかったのを今でも覚えています。
まあこの話はこれくらいにしまして今度こそ話を戻しましょうか(笑)
祇園の通称白川で待機していた私はこの夜は悶々としていました。
ふだんなら缶コーヒー片手に鼻歌、ラジオを聞いているか、寝ているか(笑)でしょう。
会食は時間が決まっていますから、その合間を縫って食事をしたりできますが、この二次会は時間が読めません。1時間で終わることもあれば3時間の時もあります。従って待機場所から離れることができないのですね。
そして『まだ大丈夫だろう』なんて甘く考えていたら前述の若い人と同じことになってしまいます。
私はフロントガラスの汚れを取ったりしながら待ちました。なぜか車内でじっとしていられなかったからです。
白川の辺りでは他では見られない風景があります(笑)例えば艶っぽいいかにも…なんて若い女性がおっさんと腕を組んで通りすがります。そしてなぜか若い男は数人ずつまとまって歩いているのですが… いつ見てもこのシュチエーションは変わりません。
やっぱり花街ですねぇ(笑)
そんな景色を横目でにらみながら待つ事3時間!
日付はとっくに変わっていました。この時間はさすがに人通りも寂しくなってきました。 時々どこかで歓声が上がりますが単発ですね(笑)
私の回りにあった黒塗りも既に帰宅の途についたのでしょう…白川の橋はガランとしていました。
(ここで終わったら又同じことですね)ガンバロ(笑)
二次会の終わりは携帯から告げられました。
『遅くまですみません今出ますから』
中川課長の酔った声がそれでした。私は車を出しやすい方向に直すと車の左後ろで待ちました。このポジションはお客様を即座に座席に誘導できる位置であります。
やがて中川課長の姿が見えてきました。少しはふらついているのかと思いましたが以外と足取りはしっかりしています。
そしてすぐ後から三人… 内の一人は千鳥足です(笑) そりゃあ一晩飲み続けたら仕方ないよね。私は酔っ払いが嫌いじゃありません。自分だって飲みますし飲めば酔うからです。
ただし接待は上手に飲みましょう(笑)
中川課長から『私はここで帰りますがあと○×までお願いします』丁寧な仕事の依頼です『了解です』予め聞いていた場所ですね。○×(阪神にある市です…)
要するに夕方来た道を戻る訳です。『どうぞ!』私はドアを開いてお客様をお招きします。『ああ…ありがとう』手早い対応にお客様はびっくりした様子です。 このお客様社用車にあまり縁がないな…それは接する態度で分かるものです(笑)しかし私はそんなことはおくびにも出しません。むしろ大切なお客様ですからいつも以上に丁重にお迎えをします。
だってプロですから(ゴホン)
『あ~高村さん僕もここから帰るからお客様をたのみますよ』しこたまお酒に酔ってへべれけ状態です『はぁ…分かりました』
私は一応は返事をしましたが、あれ!長原部長は一緒に乗るんじゃあなかったの?
私は中川課長を見ました。確認のためです。
『そうらしいよ。長原さんは奥さんが待っているんですよ』お客様の水谷部長が笑いながらおっしゃいます。
『そうか!』そうなんだ!
私は全てを悟りました。(賢いでしょう)(笑)