寝転がって気ままに想う事

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蘭学者の新年会

2024年01月01日 11時24分39秒 | 笑い

  明けましておめでとうございます。

一年の過ぎるのが早いように思える年代になってきました。

若い頃と時の経つ速度が速くなっているわけでもないのですがね。

さて、年始早々の話題としまして 歳、年であります。

以前も話しましたが、暦は太陽暦、新暦とも言うそうですが、それはもう昔の話。

今は暦 という言葉すら聞かなくなりました。暦…カレンダーが今なら当たり前の通り名ですが

今から百数十年前にはカレンダー、暦は太陰暦を使っていました。

太陰暦とは お月さんが地球を回る軌道を数えて暦を作っていました。

なぜなのか私は解りませんが、一年を12か月365日とするのは古今東西の決まりだったようですが、

この一年、ひと月、一日を数える基準は月の満ち欠けで測っていました。もっと昔は山から下ってくる

湧き水の量を測って それで時を刻んでいました。

それを先進国の中国から 水の流れる量で時間を測るなんて安定しないし、第一渇水したらどうするん? 

後進国だった日本は笑われて それじゃあぁと導入したのが 月の軌道を使った暦。

お月さんは 新月(何も見えない)から満月までがおよそ二十数日の周期です。

それはそれで滝川よりも規則正しいので あとは一年十二か月、一か月およそ三十日に合せる(微調整)をすることで

一年という日月を正確に表せました。   

ただし お月さんの周期は二十数日ですから 毎月30日にするために

閏月を設定しました。 今の新暦はお月さんと違って太陽の周期を暦にしているので誤差、調整は四年に一度の二月に閏年として

28日を29日と修正することで補っています。

ところが太陰暦、旧暦とも言いましたお月さんの軌道で一年を表わすと 毎月修正するか それって面倒だ、となって

十一月に調整をする閏月を入れるようになりました。 

まぁ十一月の後に閏月を入れてその次に十二月がありました。

何だかややこしいし、わかりにくいのではじめから太陽の周期にしたら…と思いますが何せ日本には太陽の周期を研究する

学者さんやそもそも天文学自体がありませんでした。

兎に角 そんなわけで 今日、一月一日はお正月ですが、珍しい記事がありました。

1795年(寛永七年) 江戸時代ですね。

閏十一月十一日は新暦の1796年の正月でした。それを西洋の科学を学んでいた

 当時の学者、大槻玄沢以下二十数名が、これからの世の中は欧米と同じ太陽暦ではなくては

進んだ文化など何も取り入れられない、と危機感を募らせわざわざ江戸の芝蘭堂に集まって西洋料理で

元旦の祝賀を催しました。  明治政府が太陽暦を採用する1873年よりも78年も早い事でした。

たぶん、世の中は十一月なのに年賀を祝ってる宴会を見て こいつら気でも触れたのか、と冷やかされたでしょうね。

こんな新進気鋭で気骨のある考え方の人がたくさんいたから明治維新が推進されたんでしょう。

 今年もよろしくお願いします。

 

 

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