その夕方でした。
臼井さんは新宿のレストランにいました。
取り巻きは、佐々木課長、伊藤部長などですが、
みんな臼井さんの特訓話を訊いて腹を抱えて笑っていました。
話が巧みと言いますか(^.^) 兎に角 ぶきっちょな臼井さんが渋々ついていく姿を想像しながら悶絶しています。
役員になるような人はどこか 威厳があるもので、
冗談など巧みな話術も備えていらっしゃる方が多いのですが、
どこか顔色をうかがいながら話を聞いているのですね(^o^)
ところがこの 臼井さんに限っては、
威厳がありそうで、
実は底抜けに お人好しでした。
自分の失敗を話していても、 どこか憎めない人です。
そんな風で このZは耐えず爆笑の渦になっていました。
「それで、臼井さん…」佐々木課長がたずねています。
ここでお断りですが、 臼井本部長(次期役員)はプライベートでは役職を呼ぶのを嫌う方でして…
こんな休みの日はお互い名前で呼び合う決まりにしています。
「なんだよ♪佐々木お前なんかにゴルフわかんないだろう?」
「いえ、私もゴルフを教えて貰おうか、と思ってるんですが…」
「ほんとかよ!?」
「ええ…お得意先から誘われて断ってばかりじゃあ、カッコつかないですから」
「うん、確かにお前は接待があるからなぁ~」
「そうなんですよ、それに下の者がやりますしねぇ…」
「うん、わかった!業績も上げなくとちゃあ、次あるしなぁ…」
「え、次、ですか?」
「そうだよ!次だよ…」
「あ、ありがとうございます!!」
佐々木課長はテーブルに頭を擦り付けてました。
「お~やったな♪」
横の伊藤部長も拍手をするばかりに喜んでいました。
それを見て
「直ぐは無理だけど、俺の右腕でやってもらおう、と思っているから…」
「はい、任せて下さい。」
「おお佐々木が大きく出たときはろくなことないんだぞ…」
伊藤部長が茶化します(^o^)
「そうだな(^o^)こいつ調子いいからな!」
臼井さんもあわせて笑いますが、
目は笑ってません。
一息ついてから
佐々木課長を真っ直ぐ見ると
「業績を邪魔するヤツがが何人かいりから始末しないとなぁ…」
銀縁のめがねの奥で切れ長の瞳が光ります。
普段お人好しで通っている臼井さんが見せたことのない 裏の素顔でした。
佐々木課長や伊藤部長は黙って頷きます。
二人とも 笑顔は消えていました。
臼井さんは新宿のレストランにいました。
取り巻きは、佐々木課長、伊藤部長などですが、
みんな臼井さんの特訓話を訊いて腹を抱えて笑っていました。
話が巧みと言いますか(^.^) 兎に角 ぶきっちょな臼井さんが渋々ついていく姿を想像しながら悶絶しています。
役員になるような人はどこか 威厳があるもので、
冗談など巧みな話術も備えていらっしゃる方が多いのですが、
どこか顔色をうかがいながら話を聞いているのですね(^o^)
ところがこの 臼井さんに限っては、
威厳がありそうで、
実は底抜けに お人好しでした。
自分の失敗を話していても、 どこか憎めない人です。
そんな風で このZは耐えず爆笑の渦になっていました。
「それで、臼井さん…」佐々木課長がたずねています。
ここでお断りですが、 臼井本部長(次期役員)はプライベートでは役職を呼ぶのを嫌う方でして…
こんな休みの日はお互い名前で呼び合う決まりにしています。
「なんだよ♪佐々木お前なんかにゴルフわかんないだろう?」
「いえ、私もゴルフを教えて貰おうか、と思ってるんですが…」
「ほんとかよ!?」
「ええ…お得意先から誘われて断ってばかりじゃあ、カッコつかないですから」
「うん、確かにお前は接待があるからなぁ~」
「そうなんですよ、それに下の者がやりますしねぇ…」
「うん、わかった!業績も上げなくとちゃあ、次あるしなぁ…」
「え、次、ですか?」
「そうだよ!次だよ…」
「あ、ありがとうございます!!」
佐々木課長はテーブルに頭を擦り付けてました。
「お~やったな♪」
横の伊藤部長も拍手をするばかりに喜んでいました。
それを見て
「直ぐは無理だけど、俺の右腕でやってもらおう、と思っているから…」
「はい、任せて下さい。」
「おお佐々木が大きく出たときはろくなことないんだぞ…」
伊藤部長が茶化します(^o^)
「そうだな(^o^)こいつ調子いいからな!」
臼井さんもあわせて笑いますが、
目は笑ってません。
一息ついてから
佐々木課長を真っ直ぐ見ると
「業績を邪魔するヤツがが何人かいりから始末しないとなぁ…」
銀縁のめがねの奥で切れ長の瞳が光ります。
普段お人好しで通っている臼井さんが見せたことのない 裏の素顔でした。
佐々木課長や伊藤部長は黙って頷きます。
二人とも 笑顔は消えていました。