連載第6回目にして、やっとたどり着いた感がある。5月のオープン以来まだ何度かしか来れてないけれども、
何度でも来たい感じの素晴らしい駅になったと思う。「駅」というよりその名(大阪ステーションシティ)の
通り「街」だなあと思う。
この駅を訪れる人たちは口々に同じことを言うのだ「わぁ~空港みたい」と。
先日、写真を撮っている私の隣にいたあるカップルの会話が耳に入ってきた。
「この駅設計した人って、確か関空をやった人と一緒やでぇ」
「へぇ!そうなんやぁ!」
って・・・ぶんぶん^^;・・・『それ間違ってますからぁ!』私は心の中でそう呟いた。
確かに、空港じみているよなぁ、ここわ。
若干のやり過ぎた感も、ここまでダイナミックな空間であれば、それはもう感嘆の声にしかならない。
この「街」に降り立った人々は、常に「上を仰ぎ見ている」かあるいは「下を見下ろしている」か、
またそれらをしながらケイタイやデジカメで写真を撮っているかしかしていない。
自由通路に立つ金銀2本の時計と屋根のガラス部分から降り注ぐ光と影が「街」に佇む人たちの時間を
刻み続けている。
7年という長い歳月を経て生まれた新生大阪駅は「駅」らしからぬという点からだけではなく、
「駅」であるという点においても世界中のどの駅よりも好きな駅になった。
きっと、もうヨーロッパのどの駅に降り立っても、また、どんなに美しい欧州の空港に降り立っても、
もはやこれ以上の感動を感じることはもうないのではないかとさえ思ってしまうのである。