名古屋に住み始めて「佐久島」という島の事を知った。島を挙げての町おこしにアートの要素を取り入れた島。名古屋駅から名鉄の快速で1時間、そこから港まで車で10分。更に高速艇で30分行った先に佐久島はあった。
東港と西港のちょうど中間に位置する町立の診療所。
まるでDrコトー診療所を思わせる風景がそこに広がる。
プラントの廃墟。
おひるねハウス。名前の通りお昼寝には快適のスポットである。
暑い陽光を阻むアパートメント型の休憩所というところか。
かつて児童公園の土管に入って遊んだ日の事をオボロゲナガラ想い出した。
灯台を見に行く。
そこには、常にカメラを向けたくなるような
魅力たちが散らばっているのだ。
島を出る最終の船は17時台と早いために日没を待たずして離島する。
半島から佐久島までは高速船で30分。後方に流れ出る波の轍はまるで船を追跡するエンジェルのようにも見えるのだ。
船上の夕景に見とれ、
フェニックスと共に本土に足を帰還したその時、
夕景は眩いばかりの光を湛えながら西の空を赤く染めていた。