飾り棚作成

横浜市技能文化会館から飾り棚作成依頼がありました。
寸法や棚が可動式であること、キャスター付きであること、それぞれの棚に収納箱が付くことなどの条件は提示されましたが、構造的なものはお任せでということでお引き受けしました。

材料には主として1×4材を用いました。
搬入時のことを考え、コネクタージョイントを用いて分解可能な構造としました。すなわち、天板と最下段を側面とジョイント金具で固定し、中間の棚を高さが変えれるような構造としました。

使用した接合用の金具



　左図のように用います



キャスターは2×4材に穴を開けボルトを埋め込み、それにキャスターをねじ込みました。

キャスター用のボルト　　長さは３０ｍｍ




箱は、１５ｍｍ厚のラワンべニアを用いましたが、構造は家具の学校で作成している道具箱のそれと同様にしました。
このアイデアは初級の実技をアシストさせていただいていたお蔭で、迷わず浮かんできました。

箱作りの参考にしたダニエル家具の学校初級で制作する道具箱



工房若葉を臨時に開けていただくなどして、概ね予定通りに経過したものの、４台という量と工期が１ヶ月ほどしかないという中での作業は、いささか疲れましたが、久しぶりに充実した時間を過ごしたのも事実です。

８月１日、無事納品完了。　大変喜ばれました。　納品時は結局ダニエルのワゴン車をお借りしたので、組み上げた形での搬入となり、分解可能な構造とする必要はなかったというオチがつきました・・・・。



早速、棚を活用していただいています。