新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。しかしこの新型コロナウイルスの感染拡大に対してテレビに出ている専門家の人たちは正確に感染状況を分析し、警鐘をならしていた。しかしその警鐘は政府の耳には届かなかった。テレビのコメンテーターやキャスターの中には専門家に異を唱える人もいた。今回歯止めがかからないのはそういうテレビのコメンテーターやキャスター、そしてそれを垂れ流していたテレビの責任は大きい。
このことと関連していると思われるのが、学術会議の任命を政府が拒否した問題である。これも政府の方針に反対意見を言う人たちを排除しようとするものであった。政府の方針が常に正しいものとは限らないはずだ。政府の方針にしっかりとした根拠を持って意見をする人たちがいるからこそ、慎重に政策が練られていくはずなのだ。それなのに学術会議を廃除すれば、政府が暴走することを止めることができなくなる。
近年の政府の方針は「経済」だけが軸である。その「経済」も大企業だけが儲かり、格差が広がるだけの「経済」なのだ。果たしてこの政策がこのまま進んでいっていいのだろうか。本当に危ない局面が間近に迫っているのではないか。
日銀は超低金利政策を続け、未来に借金を残している。行き所のないお金は株に流れ、株価は異常な上昇を続けている。高揚感のないこの株価上昇はバブル期以上にバブルであり、もはや「お金」を信じられなくなっている。いつ崩壊してもおかしくない。
それでも「経済」という神話にすがって生きていくしかないと思い込んでいる人がたくさんいるのである。
いまこそ、哲学や文化が必要なのだ。心を豊かにすることが必要なのだ。心を豊かにすることが真の経済なのである。その「真の経済」を生み出すために、みんなが前を向く世の中にしなければならない。
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