係助詞とは何か。実はこれが難しい。
古典文法を勉強していると、「係助詞」で出てきて「は・も・ぞ・なむ・や・か・こそ」と覚えさせられる。では「係助詞」とは何かと問われると実は答えられる人はほとんどいない。
「係り結び」に使われる助詞ということで説明しようとする人もいる。確かに「ぞ・なむ・や・か・こそ」はそれで説明できる。しかしそれでは「は・も」」が説明できない。「は・も」の結びが終止形だと言えるならばそれでもいいのだが、そうではないのだ。「係助詞」はきちんと説明するのは困難なのである。
「係助詞」は山田孝雄という著名な国語学者が命名した助詞であり、なんらかの関連性があるようにも思われる助詞である。しかし実はそれをきちんと説明している人は、国語学者の中でもあまりいない。みんなが漠然と認めているという状態なのだ。
高校の古典の授業でも実はごまかしている。もしこれを読んでいる高校生がいたら、探究してみてほしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます