【母語の客観的理解が進めば第2言語獲得に役立つ】
「当たり前」のものを疑い、それを第3者の立場から見ることができるようになることは、第2言語習得に大きな効果をもたらします。
よく「体で覚える」ということを言います。理屈よりも先に、「体で覚える」ことのほうが効果的であるようにも思える時もあります。この考え方がドリル学習を推進してきました。確かにドリル学習は効果的です。しかし、ある程度年齢が上がってきますと、ドリル学習の退屈さに耐えられなくなります。そして自分が学習している意味を求め始めます。自分自身を客観視して、自分がやっていることがどのような効果があるのかがわかろうとします。そしてそれがわかることによってより一層効果的な学習ができるようになります。それがそれが「メタ認知」です。
「メタ認知」能力を育てるためには、母語の気づきが大切です。そして母語を客観的理解が進めば、それと比較することによって第2言語の理解が進みます。当然、第2言語の習得の速度が増してきます。
自分自身が英語を学んでいたときのことを思い出してもそうです。昔のことですから最初はただやみくもに暗唱したり、英文を書き写したりしていました。それではテストの点数はある程度とれるのですが、何をしているのかわからず、不安でしょうがありません。言語を客観化し、スキーマを構築することによって、第2言語の理解が大きく進み、習得が進みます。
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