とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画評「15時17分、パリ行き」

2018-03-03 07:32:54 | 映画
 監督:クリント・イーストウッド

 クリント・イーストウッド監督が、高速鉄道で起きた無差別テロ事件を映画化した作品。列車に乗り合わせていた3人のアメリカ人青年がテロリストに立ち向かう姿を再現する。事件の当事者3人の青年を主演俳優に起用し、当時列車に居合わせた乗客も出演。撮影も実際に事件が起きた場所で行われた。

 3人の青年たちは子どものころは問題児だった。挫折を繰り返しながらも夢に向かって努力していく。その姿がリアルに淡々と描かれていく。青年となり離れ離れになっていた3人が夏休みにヨーロッパ旅行に行く。旅行中の姿もリアルだ。そんな彼らがパリ行きの列車に乗る。そこでテロが起きる。

 3人はテロに立ち向かう。二人は軍に所属しているから訓練は受けているが、立ち向かう勇気は挫折をしても夢を持ち続けてきたからだ。その姿は美しい。

 押しつけがましさがない分、人間に対する希望が押し寄せてきて、私は感動した。

 それにしても、素人がこれだけの演技ができるというのは、これからの時代の映画作りは大きく変わるのではないかとも感じさせられた。
コメント
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