本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

枇杷(びわ) : その後@11

2006-02-03 00:00:00 | その後
いかなる色彩が存在せよ
枇杷(びわ)の持つ色は絶望を許さない。
強い光彩を放っていなくとも、
枇杷色はたった独り意識の奥深くから
私たちを孤独から強烈な使命感に駆られて救い出そうとする。
私たちには、絶望ということは許されていない。
そのことを、枇杷色は懸命に私たちに知らせようとしている。
忘れないで欲しい、どれだけ希望を失いそうになっても、
それだけ私たちを浸す水溶液がどす黒くにごりそうになったり、
薄い水色の倦怠に駆られたとしても、
枇杷色である、私たちの本質は。

実存の孤独に不条理に襲われたり、
実存の有限さゆえの不安感に駆られたりすることはあろう・・・
しかし、
枇杷という私たちの本質は、私たちを浸す水溶液に枇杷色の希望を満たそうとしている。
私たちを浸すという底なし沼のような水溶液の奥底から、
枇杷色の閃光は弱弱しくとも、力強く、私たちを絶え間ないオレンジ色の世界へと導こうとしている。

枇杷色の底力は、いまも私たちをオレンジの世界に導こうと渇望している。
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