本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

大学性愛講義!!:松山情報発見庫#289

2005-09-22 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
性愛奥義 官能の「カーマ・スートラ」解読 講談社現代新書

講談社

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カーマスートラ!!
マイヤヒー!
いやいや、カーマスートラは、インドで古来から親しまれて来ている性愛(カーマ)に関する解説書なんです。
世間一般では、おそらくセックスの体位の四十八手を説いた続っぽい本というイメージがあるかもしれませんが、そんなことありません。
まず、だってこの本の著者は東京大学出身の教授でもある植島啓司氏ですし、
インドでは、カーマは青年時代に追求すべきものとして、インド哲学の中で決められているのですから。

インドでは、まず少年時代には、学問の修行など、アルタ(実利)を求め、富、名誉、権力への道を開き、
青年時代には、前節のとおりカーマを追求し、豊かな愛と官能的な素養を深めることが必要で、
老年になって、ようやくダルマ(美徳)、すなわち宗教的、道徳的な義務を追求すべきであるとされているのです。

また、プラトンの哲学でも、人間の生きる目的とは、エロス(恋)を通して、ひたすら美しいものにあこがれ、地上に行きながら「できるだけ神に似たものになること」以外にない(本書5ページ参照)と説かれているのだ。

この本では、男と女が、どうやって愛すべきかという愛し合うための手引書であるカーマスートラを現代風に解読しようとしている。
画期的な本だ!
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