本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

「心を生かせる」求道者、勝利者。:松山情報発見庫#274

2005-09-07 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
ヘンタイの哲学―ヒトの性欲と快感のしくみを探る

日本文芸社

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キム・ミョンガン!
性の哲学!
またまたいかにも妖しい芳りがする本だ。
いや、この本では、人間の性の嗜好を本格的に、きわめてまじめに考えようという内容だ。

人は生まれながらにしてヘンタイだ!
それを成長の過程を経て、正常な性欲に矯正されていく!
VIVAヘンタイ!
そんな感じの本だ。
この本で引用されているドイツのシュタイン調査というものによると
「2歳半から4歳までの幼児たちのなんと80パーセント近くが、汗や糞の臭いを好むという」調査結果まであるようだ。
さて、さて、あまり深追いすると僕自身がヘンタイと思われるとイケないので(真相は曖昧に!!)

この本では、ヘンタイというより、ドヘンタイにまで興味の対象を広げ、その歴史と形態を伝えてくれる。
あまりここでは深くは触れないでおこう・・・
この本での面白い指摘としては、人間だけがすべての動物の中でヘンタイたりえたということ。
人は性を繁殖という概念から独立させることができた、それゆえにさまざまな性の嗜好が生まれたというわけだ。
加えて、人間は、快感を感じる、つまりは脳内でエンドルフィンを分泌させる能力が他の動物に比べ桁違いに優れている。
それゆえ、快を求める傾向が強くなったという。

人というものを深く理解したいという人には価値がある本かもしれない・・・
コメント
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