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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

困難な状況に名前をつける、そのことで状況から少し距離を置いて見ることができる。

2012-06-22 06:50:05 | 日記
昨日のブログの続きです。
エッセイストの上原 隆さんが、「生きにくい人たちに寄り添う」というタイトルで、出会った3人の方のことを書かれていました。

お二人目は、雹(ヒョウ)による被害の大きかったりんご農家の経営者、工藤貴久さん(35)は、このままだと膨大な借金をかかえ込むことになると途方に暮れていた。

出荷時には表面に黒い点がついているだけで中身の味は変わらない。
だが、都会の消費者はそんなりんごを買ってくれないだろう。

工藤は産地直送で販売していて、自分のお客さんをかかえている。
その人たちに理解してもらえないものかと思った。

工藤農園は雹(ヒョウ)の的中率が高かった。<これが宝くじだったらなー>と思った。
その瞬間ピンときた。
<雹害のりんごを「的中りんご」と名づけ、年末ジャンボ宝くじをつけて売ろう>。
こうして工藤はお客さんに笑いとともに農園の窮状を訴えることができ、
「的中りんご」は完売した。

困難な状況に名前をつける。
そのことで状況から少し距離を置いて見ることができるようになり、
ピンチをチャンスに変えることができた。



私の青春真っ盛りの高校時代を想い出させる 平井堅の思秋期