新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月2日 その1

2015-07-02 07:18:42 | コラム
錦織圭が選んだ道では:

錦織圭がウインブルドンを足故障で棄権した:

私は可哀想だが棄権は止むを得なかったことだと思っている。私は可哀想だとは思うが、これは私がこれまでに主張してきた「全てが欧米人の体格と体力等に基づいて設計・設定されている世界に我々のような民族が入っていって、最上且つ最善の結果を求めようと真摯敢闘する時に避けて通れない障害物があり、苦心惨憺させられるし、時には挫折もある」というあの世界で経験する難しさであって、これを乗り切っていく以外にあの世界での生き残りはないということだ。即ち、外野から批判することも非難することも適切ではないと思う。簡単に言えば文化の違いである。

私は当初錦織君を過小評価したというか、あの体格であの世界で上位に進出し、確固たる地盤と地位を確保するのは無理ではないかと、自らのアメリカ人の会社勤務の経験に照らして考えていた。そして先頃その見通しの誤りを認めて、彼の現在までの努力と精進を評価した。偉いものだということだ。しかし、何時かは身体に無理か来るのではないかとの懸念は拭いきれなかった。今回はその無理というか過剰負担が偶々ウインブルドンという大きな大会の最中に表れたということだろうと見ている。

私には今後彼がどのような鍛え方をしてあの世界で生きながらえて、上位を確保していくかは想像も推定も出来ない。だが、世界の5位に入っていれば簡単に大きな大会で棄権することは許されないだろうし、又彼自身も潔しとはしないだろう。しかし、彼は最早”point of no return”を過ぎてしまったのだから、やれるところまでやり抜かねばなるまい。その道のりはこれまで以上に険しいだろう。

だが、そこは彼が好み且つ選んで入っていった常人には解らない世界である。彼には突き進む以外の選択肢は残されてないのだから、外野からは何のかんのと言わずに見守り且つ応援してやる以外にはないのだ。


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