新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

コロナウィルスによる肺炎の恐怖

2020-01-20 15:13:53 | コラム
中国政府に正確で速やかな情報の公開を望みたい:

昨年の12月から中国の武漢市(Wuhanと綴るようだ)でコロナウィルス(=Coronavirus)によると見られている肺炎が流行しているようだ。だが、中国政府は2003年に流行したSARSの時と同様に、一向に「正確なのだろう」と思える情報を公開していない様子なのだ。即ち、人口が1,000万人超の武漢市だけにしか僅かな数の肺炎が発生していないような情報しか発信されず、欧州等で推定されている2,000人近い数と大きな食い違いが生じている。最近に至って漸く上海や香港でも発生したという報道もある程度の情報公開だ。


そこに中国では間もなく春節で民族の大移動が生じて延べ数十億人が、海外も含めて旅行に出ると報じられている。しかも中国の方はご近所の某国とは異なって我が国の訪問を予定しておられる方が多いようだ。その限りにおいては大変結構なことだと思う。だが、既に我が国の検疫体勢を通り抜けた肺炎患者が約1名既に発見されている。この方は解熱剤を服用していたので、検疫の器機を通り抜けられたようである。私はこれは看過できない重大事件で、政府には春節中の観光客に対する検疫体勢をどのように調えて頂けるかに多大な関心を抱いている。いや「寒心」かも知れない。

政府はひたすら諸外国からの観光客誘致に懸命である。それはそれとして、今回のような伝染病かも知れないコロナウィルスによる肺炎に対しては十二分な検疫体勢を整えて国民、就中私のような後期高齢者の健康に気を配って頂きたいものだと真摯に願っている。それは、我々高齢者にとっては肺炎は恐怖であると同時に脅威であり、生命の危機を招く重病であるからだ。後難を恐れずに言えば「もしも可能ならば、このような伝染病が中国内で収束するまでは、訪日の延期を申し入れて頂きたい」とさえ考えている。

そこまでせずとも、政府からは中国に適切にして十分なる速やかな情報公開を求めても良いのではないかと思うのだ。専門のお医者様からは現時点で「人から人への感染はない模様」というご意見も出ていた。だが、その辺りも可及的速やかに確固たる情報と対策を広くお知らせ願いたいものだと望んでいる。私は中国政府が速やかに情報を公開して何か失うものがあるとお考えなのかと、公開の遅さを寧ろ奇異にすら感じている。コロナウィルスは手洗いやマスクで防御できるような程度のばい菌なのだろうか。それだけでも正確に速やかに知りたい。



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