新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

広島G7サミット

2023-05-23 07:20:32 | コラム
あれはsuccessだっただろうか?

昨22日にこんな質問をEUの中の1カ国の人にぶつける機会を得た。極めて短時間の会話だったが、中々興味ある意見交換ができたと思う。

彼は「成功だったとまでは言わないが、形が綺麗に整えられていただけでは」と、余り肯定的ではない言い方をした。何故かと言えば、勿論核兵器の廃絶も重要だが、ヨーロッパの諸国の大きな問題点の一つが「ロシアからのLPGの確保」であるから、先日もマクロン大統領が中国に習近平主席に会いに行ったように微妙(敢えてカタカナ語にしたら「デリケート」か)な問題であるのだ。

彼は「アメリカは今では自国の問題ばかり気にしている傾向があるのも問題だが、今日の世界には真のリーダーがいないので全体を上手く統率できていないのが難しいところだ」とアメリカに批判的だった。私はアメリカが現在では石化燃料が自給自足なので、関心が低いのかなと聞いているが。

最後に「あの会合にインドが参加していたが、貴方はどう見ているのか」と尋ねてみた。彼は「最早ヨーロッパの国の中にはサプライチェーンという事ではなくて、中国とインドから離れられない事情がある国が増えた。インドはロシアとは近しい間柄だし、ロシアからのLPGの輸入の仲立ちしている。インドが狡猾とか狡いとか言われているが、この意味では重要な役割を果たしている」と答えた。

実は、ここまでで時間切れとなってしまったのだが、ロシアとの仲介役をインドが果たしているとは、私は不勉強にして初めて聞いたような気がした。てっきり中国だと思っていた。

私はこの外国人の見方が正しいとか何とか言うつもりで伝えているのではない。偶々話をする機会があった外国人が、彼の見解としてマスコミ報道の引用ではない、自分の意見を聞かせてもらえた事に意義を感じているのだ。この点は、アメリカ人たちと語り合っていても「独自の意見」を堂々と展開する点が同じであると思うので、紹介した次第だ。

因みに、私はインドという国は現在のような世界情勢の下で実に巧妙に立ち回っていると思って眺めている。思い出す事は1970念に生まれて初めて海外に出る前に「東南アジアにはインド人が数多く進出している。彼らは商売が上手いが狡賢いし場合があるから、十分に注意してかかるように」と注意されたのを思い出した。



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