新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月23日 その2 小池百合子東京都知事の分析

2020-07-23 16:17:10 | コラム
何処かトランプ大統領に通じる点もあるのでは:

既に小池都知事に関連して採り上げた言い方だが「世の中は目開き千人、目の不自由な方千人」であり、東京都にはどちらに属するか俄に判断出来ない方々が366万人もいたのだった。また別な話を持ち出せば、D通の社員に「何故あのような下らないテレビコマーシャルばかりを作るのか」と迫ったら「貴方のような知識階層を相手にしていないので」と切り返されたことがあった。ある国際法学者の先生はTBSの局長級の人物(当時)に「何故下らない番組ばかり・・・」と問いかけたら「先生のような方を対象にしていないので」と答えられたと嘆いておられた。

このところ、東海大学教授で元はテレ朝の管理職だった末延吉正氏は、繰り返して小池都知事を舌鋒鋭く切り捨てていた。その趣旨は「好い加減に国と対立して見せるようなスタンドプレーを止めて、ウイルス対策であろうと都政であろうと、実行すべき事はチャンと実行せよ。その場その場での聞こえの良いようなことばかり言うな」という辺りになるだろうか。要するに、非知識階層には「格好が良い、我々の為に頑張ってくれているヒロイン(heroineで発音に注意)」と見せるように、英語擬きを駆使しているだけの人だと言っておられたと解釈した。

私はその辺りが「プーアホワイトとそれ以下の労働者階級に加えて少数民族を主体に基盤である40%前後の支持層を確保しておられるトランプ大統領と何となく似ているのではないか」と思わせられているのだ。しかしながら、トランプ大統領がこれまでに実行されてきた公約は、一見何の脈絡もないように見えるが、前任者のオバマ大統領が残した実績を「ケースバイケース」(これは英語では「一件ごとに」という意味だ)潰してこられたのだが、小池都知事の言動はその場の風と雰囲気を素早く読んで、口先だけで英語交じりに格好を付けて対応したかの如くに見せただけだと思う。

即ち、末延氏のが言う「機を見るに敏な巧みなスタンドプレーの名手であるだけの知事」で、トランプ大統領と似ているなどと言ったら、Twitterで叱られるかも知れない。特にこの度の「Go to キャンペーン」で国を、菅官房長官を「暖房と冷房を同時にかけるようなもの」と皮肉って「圧倒的に東京問題」と切られた長官に報復した辺りの格好良さは「ミーハー的」な支持層には大受けしただろうと思って見ていた。より分かりやすく言わせて貰えば「掲げる標語の内容は空疎で実行を伴わなくとも、格好良く国家権力に立ち向かうヒロインを演じているだけ」なのだと言えるだろう。

こうやって批判している私でさえ、時には「何とも絶妙な時期に、上手いことを言って政府と菅官房長官や西村康稔大臣等を『駄目な人たち』ではないか。それと比べればこの私は」と自己宣伝する巧みさはには「流石、小池さん」と、乗せられてしまうときもあったほど巧妙なのだ。しかも、多くの政治評論家やジャーナリストが「オリンピックが開催できれば自分の手柄にして都知事を投げ出して国政に復帰を狙うかも知れない。開催されねばされないで、同様に国政復帰と総理大臣の座を狙いに出ていくのでは」と予想して見せておられる。

小池都知事は如何にもそこまでを究極的に狙っているかの如き雰囲気を醸し出している。だが、私は自分がそんな頃にまで生き長らえているかどうかには全く自信がないが、如何に何でも小池首相の実現は願い下げにしたい。これは女性だからどうのと言うような偏見から言っているのではない。それは、小池百合子という方には余りにも実質がない(英語だと屡々“no substance”などと言うが)空疎な政治家だからだ。現に就任第2期目に入ったが、これまでに何ら実質を伴って実績を残されたかを考えて見れば分かる。私には「ロードマップ」と「築地の跡地を食のテーマパークに」と言われた虚言しか記憶がないのが残念だ。

しかも、評論家やジャーナリストの方々が小池さんが国政に復帰する切っ掛けにしそうだと懸念している来年のオリンピックの開催の見通しは、未だに不明ではないか。私は「閃き」だけからではなく、一向に衰えを魅せない新型コロナウイルスの全世界での猛烈な勢いの感染振りを見せられては、仮令我が国が来年までに制圧できたとしても、苦しめられている諸国が予選を経て大選手団を我が国まで送り込める態勢を整えられるのだろうかと、不安に思っている。何万人とやってくる選手団全員に、どうやって多くの空港でPCR検査を出来る検疫体勢を採るのだろうか。

そういう点から始まって非常に不安な材料が多過ぎるのじゃありませんか、小池さん。国政復帰など綺麗サッパリと忘れて、目先の東京都内の感染者数を抑えることに、口先や標語だけではなく、全身全霊で当たって頂けないことには、安心して大久保通りまでだって買い物に出て行くのが不安な新宿区の実体です。是非とも現状を視察することからでもお始め下さい。夜の歌舞伎町にでも赴かれて、遊び回る馬鹿者共を叱りつけて下さい。それこそが実のある政治でしょう。宜しくお願いします。



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