新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月25日 その2 絞り出すような声だった:

2018-04-25 10:13:56 | コラム
絞り出すような声だった:

衣笠祥雄氏が急逝されたとの報道を見て非常に驚いたのだった。と言うのは亡くなられたという数日前にTBSで野球の解説に登場されていたのを聞いていたからだった。しかもその時には一聴誰の声かが解らなかったほど変わっていたし、明らかに無理をして語っていることが明白だったからだ。

だが、私はその声音がそれから数日後に亡くなられるまでの状態のものとは気付かなかった。風邪でも引かれて喉を痛められたのかくらいに解釈していた。アナウンサーはそれと承知していたのかどうかは不明だが、それなりに配慮したのか、専ら牧原に解説させていたようだった。

それにつけても思うことは、鉄人と言われた衣笠氏は自らに与えられた使命を果たすべく解説に登場されたのだろうが、その真剣さと勇気と努力には敬意を表さねばなるまい。恐らく余命の告知を受けておられただろうガンを抱えた体で解説に挑まれたとは、それとは知らずに聞いていた方が申し訳ない気さえしたのだった。そこまで「神様が野球を与えて下さった」事に感謝して身を捧げられた衣笠祥雄氏にはあらためて敬意を表するとともに、ご冥福を祈りたい。


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